第2話 眠れる大地の覚醒



「眠っていた」「けれどそのままにはできない」


「だから」「優しく」


「温かく」「声をかける」


――世界を呼び覚まします


――覚醒を促していきます


――この言葉が母なる大地へ届いていると信じて


 眠る大地の肩を揺らして そっと起こす


 もう 目覚めの時だから


 目をあけて


 この世界の隅々まで 視線を行き届かせるの


 まだここには つたなく歩き始めた者達ばかり


 見ていなければ 危なかしくて いられない


 また 眠りに落ちる その時までは


 どうか その目で 見守っていてほしい


――世界を呼び覚まします


――私達は語り掛けます


――この言葉が届くと信じて


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る