第17話
「部屋に誰かいますね?」
ステラさんと買い出しをして部屋に戻ってくるとなぜか部屋の電気がついている。
ステラさんの部屋で誰かがくつろいでる?
2人で警戒しつつ、リビングに入ると
「邪魔してるぞ」
「邪魔するなら帰ってください、あー子様」
「烈火くんに帰れって言われてますよ。
あー子は早く帰った方が良いじゃないですか?私は2人と楽しく婚約記念パーティーをするので」
「いや、ニャル様も帰ってください」
ステラさんの部屋に無断侵入して寛いでいたのは、あー子様とニャル様だった。
「なんで居るんですか?いくら神様だからって人の部屋に無断侵入するのはダメだと思いますよ」
「まぁまぁ、ちゃんとお土産も持ってきたので許してください。二人の婚約を祝福しに来たのはホントですよ?後、私たちって人間が供物として捧げてくれたものしか食べれないので、レッサードラゴンの肉、凄く気になってたんですよ」
目的それですよね?祝福とかついででしょ?
「そんなこと無いぞ!自分の息子の様に可愛がっていた烈火が婚約するんだから本気で祝福しに来たんだぞ。これがお土産、ステラちゃんが使うと風神の加護が小から中にアップするぞ」
あー子様がステラさんに緑色のビー玉みたいな物を手渡す。
緑色のビー玉みたいな物をステラさんが手に
持つと手に吸い込まれるように消えた。
「ステラさんどうです?」
「ホントに加護が中になってます…」
でもこれ、ハスター様からの贈り物じゃ無いですか?
「2人とも加護持ちだからこれしか方法が無かったんだ。1人に二神以上が加護を与えるのは禁止されてるからな。ハスターに加護を上昇させるよう交渉したんだから、私たちからの贈り物でも良いだろう」
前にニャル様も同じようなこと言ってたな。
確かにそう言われると、2人からの贈り物って言っていいかも。
「そんな事より、2人は先にシャワーを浴びてきたらどうだ?それとステラちゃんも烈火みたいに気軽に話しかけてくれて良いからな」
「ありがとうございます。クトゥグア様」
確かにシャワーも浴びたかったし、一旦ステラさんも2人がいない所で落ち着いて貰うためリビングをでてシャワールームに向かった。
「大丈夫ですか?ステラさん」
「まぁ何とか。烈火さんと結婚するならこういう事に慣れなきゃですよね」
「そうだね。あの二人にはかなりの頻度で会うことになると思う。2人ともこういう時は神様っぽくない感じで接してくるから、すぐになれると思うよ」
「そうですね。お2人を見る度に固まらないように頑張ります」
シャワーを浴びた後はステラさんは料理に
俺はレッサードラゴンの素材を使った魔法銃づくりにと言った感じで各々の作業を始めた。
「ハンドガンから作るんですか?
サブマシンガンの方が普段使いならそっちを先に作らないんですか?」
俺の方には何故かニャル様が着いてきた。
ステラさんの方にはあー子様が行ってるらしい。
「今からサブマシンガンを作ってもパーツ数が多いから完成しないでしょう?でも、ハンドガンなら一挺ぐらい作れるかなと思って」
「成程、それなら納得です」
「せっかくなんで相談して良いですか?」
「もちろんです。烈火くんの質問ならなんでも答えちゃいます」
「じゃあ、魔法銃で火魔法の弾丸を撃つなら、レッサードラゴンじゃ無くてヒヒイロカネを使った方が性能良いですか?」
ヒヒイロカネは火と相性がとても良い。
それも有るから、レッサードラゴンよりヒヒイロカネの方が性能良くなるんじゃないかって思ったんだよね。
「烈火くんが銃を1から作るならレッサードラゴンの素材の方が性能良いと思いますよ。金属を扱うのはやっぱり鍛冶師ですからね」
金属なら鍛冶師を頼れってことか、逆に言えば魔物素材だったら錬金術師でも問題ないと。
「1番いいのは錬金術でレッサードラゴンの素材とヒヒイロカネを融合、合金化した物を鍛冶師に加工して貰う、でしょうね。と言っても鍛冶師のスキルLvが高い人いませんし、今はレッサードラゴンの素材を使って烈火くんが1から全て作るのが1番性能良いでしょうね」
一気に情報が出てきたぞ!?
これは近い内に鍛冶師の協力者を見つけて、Lvをあげる手伝いをするしかないな。
レッサードラゴンの素材で作った魔法銃を貸せば今までよりも高いレベルのスキルダンジョンもクリア出来るだろう。
他にも錬金術で作れて攻略の助けになるものを考えて作ってみよう。
問題は鍛冶師が錬金術師の作った武器を使ってくれるかだよな。
俺の勝手なイメージだけど使ってくれなそう。
そこら辺も含めていい人を探すしかないか。
見つかるかな?後でステラさんにも相談してみよう。
ニャル様にレッサードラゴンの素材だけの方が今は性能がいい物を作れると言われたので、レッサードラゴンの素材を取り出す。
「やっぱりm1911かな、某蛇さんの愛銃だし」
銃なんて使ったことが無いので見た目と言うかゲームにでていて記憶に残っていた物にした。
拳銃で実際に撃たれる事は多かったけど、撃ったことは無いんだよね。
「烈火くん邪神教団を支援してた大統領殺したせいで、軍に追われてましたもんね」
あいつら、狂信者じゃないし怪我させないように無力化するの大変だったなと思い出す烈火だった。
読んでいただきありがとうございます。
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