第4話 力

前回のあらすじ


放課後途中まで一緒に帰っていた友達と私合計四人。お使いに向かうこのはとは途中で別れたのですが、、、

迷子の迷子のこのはさん。あなたのお家はどこですか?

裏面史のメンバーの一人がたまたまこのはの前を通りかかったのですが、声をかけると怪しまれてしまい、どこかに走っていってしまいました。

困ってしまってワンワンわわーん、わんわんわわーん、、、


なので、声をかけても怪しまれない方法を模索中なのです。


では続きを。


このはと友達の私の名前を出してもらう事も、もちろん考えたのですが、それだと完全匿名の裏面史メンバーに素性がしれてしまいます。


でも命が掛かっているとなると匿名も何も、最優先で友達を助けるべき。

これしかない!



ピコン、、、

「裏面史活動記録」20220114

つづき



14: HN.~~


このはさんは、私の友人の子供の親友なんです。

何としても無事に帰してあげたいんです。

なので皆さんにお願いがあるんです。


もし見つけたら「なみちゃん」が心配しているよ。

と名前を出していただきたいのと、後は各自でうまく話を合わせて、

小学校まで誘導していただければありがたいです。

そこまで帰れれば迷うことは無いと思いますので。



15: HN.yasaya


そうだったのですか。

それは力が入りますね!




16: HN.こーすけ


了解です!

おれはランニングかねて色々回ってみます!



17: HN.yutaro


主様!?口調が変わってますよ?

もしや心配と緊張でお疲れになってます?

安心してください。我々がいるんですから、絶対に助けられますから!



18: HN.~~


皆さま、ありがとうございます!

では、進展あったら連絡します。




19: HN.yasaya


こちらも何か進展あったら連絡します!

では。



ピコン、、、、


指摘があったとおり、これでもかなり動揺している。ただし、疲れとかは感じていない。

心配のほうが大きく眠気や疲れなんかは全く感じなくなっているのかもしれない。

このはにもしもの事があれば、下校時、なぜみんなで一緒にいてあげなかったんだろうと、悔やんでも悔やみきれないであろうと思ってしまう。

それだけは何としてでも食い止めなければ。


だけどもう夜で、家から抜け出すのは少し厳しい。こちらはネットワーク上から手伝うことしか出来ないのだ。


とりあえずyutaroさんから聞いたあたりの和菓子屋やコンビニなどのカメラをハッキングして、リアルタイムの映像から調べていこう。

過去の映像を見ると侵入がバレるかもしれない。


ちなみにこういった技術的な部分は、、、さんの作成したシステムを使っている。


そういったサポートを完璧にこなしてくれるのは、、、さんだ。

あまりチャット欄には現れないが何をしている人なのだろうか。

裏面史メンバーはとてもバランスに優れている。たまたまなのか、それとも運命のいたずらなのか、、、


今回の件は私一人だったら取り乱して、助ける事ができないままだっただろう。



、、、

早く見つけたい。



つづく



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

Hintergrund Y kono @yousannow

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ