普通の高校生がヒョンなことで異世界転生したら超絶イケメンだった。

藤山アンディー

第1話 ヒョンなことで、、、

「健太ー起きなさいー遅刻するわよ〜」

 毎朝、母に7時30分に起こされ、まだ眠い目をこ擦りながら一階に降りていく。リビングに着くと母が朝食を作ってくれている。

『おはよう健太、今日も冴えない顔しとるね。はやくご飯食べちゃいなさい。』

 この言葉を聞くと、今日がまた始めるという気がする。

朝食を無言で食べ終え、急いで制服に着替え、駅まで全力でダッシュをして8時7分発の電車に乗る。8時30分に着き8時50分ギリギリに学校に着いて16時まで学校で授業を受け、幼馴染ののぼると16時半の電車に乗って帰る。

ちなみに、学校の中でも中心的な存在ではなく、極端にコミュ障という訳でもないTHE普通だ。とまあ、これが僕の日常だ。


 が、しかし、この平和な、何気ない日常がある日を境に変わってしまった


 この日は、高2の冬休み明け初日だった。僕の高校は頭がいいという訳じゃないのに宿題が多い。そのせいで徹夜で課題を終わらせた。全く困ったもんだ。

その日の朝は、徹夜することが初めてだった僕は、意識が朦朧としていた。

今にでも寝てしまいそうだが、新学期一日目はなんとしてでも登校したいと思い登校した。なんとか、一日を乗り切ることができたが、僕の体は限界はとっくに達していた。今にでも倒れてしまいそうだった。そんな僕にむかって言った。

「おい、健太お前いつにも増して目、死んでるな」と笑いながら言った。僕は

「しょうがないだろ、課題が多すぎて徹夜したんだから」と言い返した。すると昇は「気をつけろよ、ふらついてホームに落っこちるなんてことしたら洒落に難ないからな」とホームで話していた。

  今考えるとこれは相当なフラグだったのかもしれない。

「1番線電車が通過します。危ないですから黄色い線の内側でお待ちください。」

ここで普通なら黄色い線に下がるはずだが、今日の僕は違かった。あろうことかホームの下に倒れてしまったのだ。その時には電車が轟音を上げて通過しようとしていたのだ。昇が気づいて非常ボタンを押したが、時速130キロ出ている電車はすぐ止まるはずもなく、

     『キーーーーゴン』

鈍い音と昇の叫び声と共に僕の意識は遠のいていった。


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