実際通ってみると、私は学校で浮かなかった。




学校生活が始まって半年たった頃には、かなり馴染んでいた。


それどころかモテる方になっていた。




週一回は告白をされる日があったし、男子女子関係なく話かけられ、慕われていた。


でも正直、告白を受けるのは苦痛だった。




告白してくる男子は大体諦めが悪い。




私のこともろくに知らないくせに、やたらと突っかかってくるのだ。




どうやったら付き合ってくれますかとか、僕のどこが悪いんですかとか。






そんなよくわからんことを聞かれ、カツカツな時間が奪わられるのだ。




しかし、私は出会った。




学校の帰り道の川のほとりで、うちの学校の制服を着た男子で顔は見えないがホルンを弾いていることだけが分かった。


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