6
私の名前は、東雲琴。
私はよく和風美人だねと友達に言われる。
和風美人とは何なのか実のところあまりよくわかっていない。
私が、茶道部に入っていることからなのか、お琴を弾くことができるからなのか。
確かに、私は和に触れる機会が多い。
名前が琴なので、お琴を弾けると言うと、だいだい名前通りだねと言われる。
こんな私は恋をしている。
音海凪くん
この人も私と同じ。
名前で想像がつきやすい、吹奏楽部に入っていた。
私の家は厳しかった。
門限や習い事、学業に家事、礼儀など
例えば家で座るときは、絶対に正座だ。
椅子があっても基本的には地べたに正座するようにしつけられていたりするのだ。
褒められることは、ほとんどないが、怒られることは日常茶飯事だ。
だから、私は遊ぶことがほとんどできなかった。
そのおかげで、頭もそれなりに良いし音楽もそれなりにできた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます