第2話
メンバーが増えいる!先日は一人だったメンバーが三人になっていた。創設者のマユ(20♀東京)と新しく《レイカ・女性・20歳・東京》《コウキ・男性・18歳・愛知》の二人がメンバー登録されていた。メンバーのマユ、レイカは僕と同じ年同じ東京、コウキは、愛知県の18歳高校生なのか?ちょっとこの三人の事気になる!でも【サークル】では登録メンバーの詳しい情報はそのグループに登録しなければ、名前、性別、年齢、居住地以外は観ること出来ないシステムになっていた。この三人を深く知るには『さみしんぼ倶楽部』に登録するしかない。
そしてまた新メンバーが一人増えた。《エイミ・女性・19歳・新潟》これで四人で定員まで後四人となっていた。何で僕はこの『さみしんぼ倶楽部』というグループが気になるのだろう?僕が淋しいからなのか?と思いながら寝る事にした。四月の東京はまだ肌寒く掛け布団と毛布は必須だった。明日は学校もバイトもない、全く予定も無いが一人で隣の街池袋にでも行って見ようと思い眠りについた。
目が覚めたのは13時を過ぎていた。
ベッドから降りることもなく、昨晩の飲み残しのペットボトルのお茶を飲み、タバコを吸った、起きたてはいつもこんな感じだ、そしてゆっくり携帯電話を開いて『さみしんぼ倶楽部』の掲示板を観る、又一人メンバー増えていた。
《タクミ・男性・19歳・埼玉》
募集定員まであと3人となっていた。
『さみしんぼ倶楽部』に登録した、この人達は、本当に淋しいから登録したのか?それとも冷やかしなのか?もしも本当に友人もいないような人達なら僕も一緒だと考えた。「もしかしたら友達にぬれるかな?」と一人呟いていた。そして僕は『さみしんぼ倶楽部』の掲示板に登録をはじめた、
名前の欄にシンタと記入した。僕の名前は鈴木心太という、こころがふといでシンタと読む、結構この名前は気に入っている。性別は男性、年齢は20歳、居住地は東京と記入した。更に職業は大学生と記入した。「さみしんぼ倶楽部に登録しようと思ったきっかけは?」と質問がある。僕は何を書こうかしばらくベッドの上で止まってしまった。「友達が欲しいから」なんて書いたら退かれるかもしれない、「なんと無く」なんてクールな男を演じてみるべきか?そんなことを考え出した結論は、
「僕は幼い頃から友人と呼べる人はいません、大学進学で地方から東京に来ました。学校でもバイト先でも必要最低限の会話しかしていません。人見知りも原因かもしれません。もしもこの掲示板で知り会った誰かと、同じ何かを同じ思いを共有出来たら嬉しいと思います」
昔から心のどこかで思っていたことを書いてしまった。そしてサークル参加のボタンを押した。
1時間位経ってから掲示板に書き込みが来た。
「シンタさんはじめまして、『さみしんぼ倶楽部』を作ったマユです。私のプロフィールにも書いたのですが、私と同じ考えをお持ちの方でよかったです!これからよろしくお願いいたします。」とこの『さみしんぼ倶楽部』を作ったマユという女性からメッセージが届いたメッセージはチャット形式で全メンバーが共有出来る形だった。そして他の五人のプロフィールを観ることが出来ることを思い出しプロフィールを観ることとした。
それぞれメンバーのプロフィールが観ることが出来る様になっていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます