251.魔王が復活したみたいです。
今日は、和室を作ることにします。掘り炬燵を作りたいので、少し底上げしてから作った方がいいでしょうか・・・5階と6階の間は十分な空間はありますが、基本靴での生活ですから、部屋にあがる際に靴を脱ぐ場所も考えて、段をつけた方がいいでしょう。
あまり使われていなかった部屋がありますのでそこを和室にします。結構広い部屋ですから大きめのこたつを作っても大丈夫です。ヒーターの代わりは魔道具になってしまいますが、今回は自宅で使う分ですので構わないでしょう・・・
いずれ、安価で使える魔道具も作りたいですね・・・この辺はお義父さまとラッセルさんあたりに丸投げしましょう・・・そこまで私が開発する必要はないのです。アイデアだけ出しておきましょう。
炬燵はユキとユウゴが特に気に入ったようです。布団の中に潜るのが面白のだそうです。まだまだ子供ですね。アリスも一緒になって潜らないようにしてください・・・確かにこたつの中は暖かいのですが、潜るものではないですよ。
お城の中は比較的暖かくはしてありますが、まだまだ全館暖房とは言えませんからね・・・私たちの部屋だけでなく、メイドさん達の部屋ももう少し暖かくしてあげたいですね。
うちは使用人には家族同様の扱いをしていきたいので、暖房も入れてあげたいのです。そのあたりは今後の課題ですね・・・
「炬燵ってすごくいいわね。暖かいし、落ち着くわ。」
そうでしょう、そのまま寝てしまいたくなりますからね・・・
「私が欲しいと言ったのをわかってもらえましたか?」
「そうね、今ならわかる気がするわ。」
「以前カオリが作ってくれた扇風機もよかったものね。」
そうなんですよ、こっちの世界には扇風機がなかったのですよ。さすがにエアコンは作ってませんが、扇風機は作りましたよ。火燵も作りましたし、そろそろエアコンを作ってもいいかもしれませんね。
「いずれ、扇風機よりもいいものを作ってあげますよ。」
「扇風機よりもいいもの?」
「ええ、扇風機よりもずっと涼しくなるものです。」
「来年あたり期待しててもいいかしら?」
「そうですね・・・もう少し後になるかもしれませんが考えておきます。」
「うちで使うものくらい遠慮しなくてもいいわよ?」
最近贅沢に慣れてきましたね・・・私が快適に過ごすために色々作りましたからね・・・アリスもそれに慣れてきたようです。
「アリス、ちょっと教会まで出かけて来るわね。」
「女神様のところ?」
「ええ、最近行ってませんでしたから一度行ってきます。」
「コトハ、カオリについて行ってくれる?」
『はい、アリスかぁさん。』
今日のお供はコトハですか。領都にいるときは誰か1人ついてくるだけです。ここは平和ですからね。私に付いてくるのはアヤハかコトハが多いです。イロハはアリスについていることが多いみたいです。
「それじゃあ、行ってきますね。」
教会まで歩きましょう、バイクを使ってもいいのですがたまには歩かないといけません。町の中央にある教会は最初に作った時から1回増築しています。この町も大きくなったので、教会の規模も大きくしたのです。今では、王都の教会より少し大きいくらいです。最初からもっと大きく作っておけばよかったのですよ。今更言っても仕方ありませんが・・・
『久しぶりですね・・・』
「ひさしぶりって言っても、ひと月ほど開いただけですよね?」
『最近、楽しみがないのですよ・・・』
女神様ですよね・・・楽しみがないって・・・私で楽しまないでくださいよ・・・
『あなたの行動を見ているとなかなか面白いのです。』
考えが読めるのでしたね・・・
「最近は何もしてないので見てても面白くないんじゃないですか?」
『そうでもないですよ。貴女は私が転生させた誰よりも色々なことをやってくれていますから、それを見ているのは私にとって楽しいことなのですよ。』
「そうなんですね、あまりやり過ぎないように頑張りますよ。」
『話は変わるのですが、魔王が復活したのでお伝えしておきますね。』
「はぁ?しばらく復活しないって言ってませんでしたか?」
『痺れを切らしたみたいですね。強引に復活して貴女のドラゴン・・・ホワイトと言いましたか?あれに滅されました。』
「はぁ・・・そうですか・・・それで事後報告なのですね・・・」
『ええ、貴女の作ったあのドラゴンに勝てるものなどいないでしょう。いえ、あなたの娘達なら勝てるのでしょうか・・・』
「そうですか・・・それで、魔王の心配は無くなったのですか?」
『ええ、完全に滅されましたので、復活はないです。新たに現れるまでは大丈夫でしょう。』
そうですか・・・新しく現れることはあるのですね・・・
『ではそろそろ時間ですので、また一月後待ってますよ。』
教会の礼拝堂に戻ってきました。毎月一回報告にこいということですね・・・私を娯楽にしないで欲しいです。
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