213.ポケベルみたいです。
アヤハ達に見張りを頼んで、3日ほど野営しました。食事は私の担当ですね。ここまでついてきてもらってるのですから、いいものを食べてもらいたいじゃないですか。
スキルで、私がいたところの料理を振る舞いました。特にいいものなんてありませんよ。ファミレスのメニューくらいです・・・私が高級レストランなんて行ってるはずないじゃないですか。
そんな感じで、特に何事もなく過ぎていきました。ちょこちょこ、アヤハとイロハが出掛けていましたから、全く何事もなかった訳ではないのでしょう。アヤハが私に言ってこないのですからそれほどのことではなかったのだと思いたいです。
大きな繭が煙になってゆきます・・・ちゃんといますね・・・赤と白のおっきなドラゴン・・・名前をつけてあげないといけませんね。
赤と白の大きなドラゴンです・・・そうですね・・・
「あなたの名前はピンクにしましょう。」
あれっ、首を横に振ってますね・・・この名前が気に入らないのでしょうか・・・赤と白で、混ぜたらピンクじゃないですか・・・
「では、シロにしましょう。」
大きく首を振ってますね・・・これも嫌なのですか・・・わがままな子ですね・・・
モモかホワイトでどちらかにしましょう、流石にあの名前はまずいので却下です。
「モモかホワイトで決定します。どっちがいいですか?」
ホワイトですか・・・なら、シロでもいいじゃないですか・・・
「では、あなたは今日からホワイトです。」
ホワイトドラゴンというには赤色が結構混じってるのですよね・・・
なんか渋々頷いている様に思えます・・・
「やっぱりモモにしますか?」
『ご、ご主人様。ホワイトがいいです・・・モモはやめていただきたい。』
「ちゃんと喋れるんですね。」
『はい・・・名前はホワイトでお願いします・・・』
「まぁ、いいでしょう。」
『それで、私は何をすれば良いのだろうか?』
「ええ、あなたはこの辺りを根城にして周辺を見回ってくれれば良いです。」
『見回る・・・ですか?』
「ええ、決して人には手を出さないように。多少の狩りは構いませんが狩り尽くしたりはしないように。良いですね。」
『わかりました。ご主人様のおっしゃる通りにいたします。』
これで良いですね。一応、魔王のことも言っておきますが、絶対魔王より強いですよね・・・
「ねぇ・・・カオリ。確認していい?」
「何をですか?」
「王国を滅ぼしたりしないよね?世界征服とか考えてないよね?」
「そんなめんどくさいことしませんよ。」
ただでさえ、領地をもらってめんどくさいことになってるんですから・・・世界征服だなんてとんでもないです・・・
「これで魔王への対策はおしまいですね。帰ったら、国王・・・いえ、お義父様に報告しておきましょう。」
魔王復活のこと何も話していませんでしたからね・・・それと、女神様にあれで大丈夫かも確認しておいたほうがよさそうですね・・・
何かあった時に連絡してもらえると良いのですが、そんな都合よくいきませんよね・・・
「何かあった時の連絡はどうしましょうね・・・あなたにも鳩を預けておいたほうがいい?」
『私を、ご主人様のタブレットに登録すれば良いのではないのか?』
私のタブレットに登録ですか?どういうことでしょう・・・一応本を開いてみましょうか・・・
(ホワイトを登録しますか)ですか・・・登録すると、あの鷹達と同じ扱いになるのでしょうか・・・一応ホワイトの方を見ながら、登録をしてみます。ドラゴンのマークのアイコンが増えましたね・・・
『ご主人様への緊急連絡はそれでできるはず。大したメッセージは送れないが、数字で14文字程度なら送れるぞ。』
ポケベルですか・・・メールくらいできるかと思いましたが・・・「
便利なようで、不便ですね・・・
「私からも、数字で14文字ですか・・・」
「カオリ・・・数字14文字でどうやって連絡できるの?」
「ちょっと疲れるので後で教えてあげます・・・」
この後、アリスにポケベル暗号を教えてあげました。意外と食いつきが良かったです・・・何がそんなに面白いのでしょうか・・・
これで、ホワイトと簡単な連絡ができるということが分かりましたので、一応良いとしましょう・・・他の鷹とはどうなのでしょうか・・・青い鳥のボタンを押してみると、できることが増えてますね・・・やっぱり数字は送れるのですか・・・あの子達は理解できるのでしょうか・・・きっとできるのでしょうね・・・
ちょっと、朱殷に送ってみましょうか・・・「
意外と早く返事が来ましたね・・・「
まさか、ここでポケベルを使うとは思いませんでしたよ・・・
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます