199.大きすぎるみたいです。
町中の道路の整備も出来てしまったので、今日はやることがないですね・・・細い道など、まだ整備するところは何カ所かありますが今やるとアリスに何か言われそうなので出来ません。
今日もやることがなくなってしまいましたね・・・そうですね・・・教会の模型でも作ってみましょうか。中身までは再現しなくてもいいので、外側だけでも思い出しながら作ってみるのはいいかもしれません。プラモデル感覚で作りましょう。大きさは1メートルくらいでいいでしょう。材料は木と石でいいですね。見た目が解ればいいのですから・・・
「ねえ、アリス。今度作る教会の模型を作ってみようと思うんだけどいいかな?」
「大きなのを作るの?」
「小さな物ですよ。1メートルくらいの物です。」
「変なことしないならいいわ。私もカオリがどんな教会を作るか興味あるし。」
アリスの許可が出ましたので作りましょう。大きさは1メートル四方くらい、なるべく細かいところまで再現出来るようにして・・・材料は木と石。クリエイトです。
驚くほど魔力を使いませんね。自然界の魔力って大きかったんですね・・・繭が出来ましたね。1時間くらいですか・・・
「1時間くらいはかかるみたい。」
「その位ならお茶でもしながら待ちましょうか。」
「カオリはお城くらい大きな教会を建てるのよね?」
「そうですね・・・その位の大きさになってしまうと思います。」
「王都の教会とどっちが大きくなりそう?」
王都の教会ですか・・・聖堂しか見てませんからね・・・教会って聖堂の他にも色々部屋があって結構大きいのですよね?
「王都の教会も聖堂しか見たことがないのではっきりとは言えないですね・・・なにかあるんですか?」
「別に何もないけど、どのくらいの大きさなのかなって思ったから。」
なるほど、そうだったんですね・・・模型と同じ縮尺で人とか馬車などを作りましょう。材料は木で十分です。
「これから出来る模型の大きさが解るように人と馬車の模型を作りますね。」
テーブルの上にいくつかの馬車や人のも系を作り出します。クリエイトを使ったらそのままそこに模型が出てきました。木彫りの馬車と人ですね。
「それと比較してみれば教会の大きさが簡単に解るのね。」
「ええ、私が大きさを言うよりわかりやすいでしょ?」
「そうね、比較対象があるというのはわかりやすくていいわね。」
1時間ほどそんな話をしていると、繭が煙にかわってゆきます。ちゃんとノートルダム大聖堂になってますね。思ったより大きくなりましたね。
「カオリ・・・こんな大きな教会を作るの・・・」
アリスが模型の前に馬車と人の模型を置きながら話してきます。
確かに、比較してみるとかなり大きいですね・・・
「王都の教会と比べるとどっちが大きいの?」
「明らかにこっちの方が大きいし立派だと思うわ。」
そうなんですね・・・確かにノートルダム大聖堂って、立派ですからね・・・
「これを作ったらダメかなぁ?」
「はぁ・・・ダメとは言わないけど・・・大きすぎない?」
「もう少し小さい方がいいかな・・・」
「そうね・・・管理するのも大変でしょうからね・・・」
維持管理のことをすっかり忘れてました・・・もう一回どの様な教会にするかは考え直しましょう。
「そうですね・・・管理のことを考えてなかったですね・・・まだ時間はありますし考えてみます。」
「そうね、その方がいい気がするわ。」
模型を作ってみてよかったですね。せっかく作りましたがこの模型は消してしまいます。材料の木と石に戻しましょう。
「することが無くなっちゃいましたね・・・」
「いいじゃない、ゆっくりすれば。コトハ、カオリをベットまで連れてってマッサージでもしてあげて。」
「えっ、ちょ、ちょっと・・・」
『はい、アリスかぁさん。』
コトハ、そんなにグイグイ引っぱらないで下さい。ちゃんと行きますから・・・
「私はイロハにお願いしようかしら。お願い出来る?」
『うん、アリス母様。一生懸命するね。』
気持ちよかったですよ・・・ゆっくりできた気がしますし、コトハのマッサージも久しぶりでしたから。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます