166.オハナシがあるみたいです。
とにかく村に着いたら船着き場を探しましょう。漁船とかがあったはずですのでちゃんとした船着き場があるはずです。
船着き場は見つかりました・・・まぁ、海に向かっていけば見つかるのでそれほど探したわけでもないのですが・・・結構浅いですね・・・船も小型なのでこのくらいの深さで十分なのですね・・・
私の作った船ですか・・・出したらきっと横に倒れますね・・・そこの漁船使って沖まででてから浮かべるしかないですね・・・
「アヤハ、そこの漁船を使って沖まででます。操船をお願い出来ますか?」
『はい、お母様。』
やっぱり操船出来るんですね・・・もしかしたらと思いましたが、出来るのが当たり前のように返事をしましたね・・・
「カオリ、私もいくわよ。いいでしょ?」
「危ないですよ?」
「何かあったら守ってくれるわよね?」
「もちろん守るけど・・・」
「だったら、大丈夫ね。」
ついてくるんですね、危なそうなら守りますよ。それに、イロハをアリスに付けておきましょう。私のそばにはアヤハとコトハがいてくれますから大丈夫ですね。
「イロハ、アリスに付いていてあげて。何かあったらしっかり守ってあげてね。」
『はい、母様。』
「私はカオリが守ってくれた方がうれしいのだけど・・・」
無茶言わないでください。私が守れるならいいのですが、万が一を考えたらイロハにお願いするのが1番です。
そこそこ沖合まで来られたみたいですね。ここなら船を出しても大丈夫でしょう。
空間収納から船を出します。結構大きいですね・・・タラップも何もないです・・・どうやって甲板に上がりましょうか・・・
そういえばイロハが空中を歩いていましたね、頼んだら上まで運んでくれるでしょうか・・・
「イロハ、船の上まで私達を運んでくれるかしら。」
『はい、母様。順番に上まで運ぶね。』
『お母様、あのくらいの高さでしたら私やコトハでも大丈夫です。』
えっ、あなたたちでも登れるんですか・・・
「それじゃあ、2人も手伝って上まで運んでくれるかしら。」
『わかりました。』
『それじゃあ私も手伝うね。』
さすがに3人で運んでもらうとすぐですね。無事に甲板まで辿り着きました。
「ねぇ、カオリ。この船を動かす人は何処にいるの?まさかまた全部人形で動かすの?」
「えっ?私1人で動かしますが・・・」
「カオリ、この船よりうんと小さな船でも100人以上の水夫が乗り込むのよ?」
「えっとですね・・・」
「向こうで少し、オ・ハ・ナ・シしましょうか・・・」
「で、でも、テストをしないと・・・」
「あとでも大丈夫よね?」
はい、ドナドナされました・・・どうやったら、1人で動かせるのだとか非常識だとか言われました・・・
なぜそこまで怒られないといけないのでしょう・・・1時間ほど正座させられました・・・この世界でも正座はあるのですね。怒られるときの定番だとか・・・
「カオリといるとかなり疲れるわ。非常識が群れをなしてやってくるのだもの・・・」
「そこまで言わなくてもいいじゃないですか・・・」
「そのくらい言わないと、何やるかわからないから言ってるんです。」
「また、怒る・・・」
「怒られるようなことするからでしょ。」
色々ありましたが、とりあえずテストです。アリスもこの船が私1人で動かせることについては、もう何も言わないそうですし。
さて漠然と魔力で動くといいなぁ・・・なんて思いながら作りましたが、どうやって動くのでしょう。
碇を上げて、帆を張って・・・全部自動ですか・・・私が言えば勝手に帆も張られるんですね・・・アリスが頭抱えてます・・・コレはちょっとやりすぎ感が否めませんが、意図してやったわけではないのです。許してくださいね。
舵輪を回せば左右に曲がるのはわかります。前に進むのは・・・アクセルとブレーキがありますね・・・自動車と同じですね・・・原理はわかりませんが動くみたいです。
「アリス、ちゃんと動くみたいですよ。」
「そうね・・・動いてるわね・・・」
その諦めきった表情は何ですか・・・私が悪いのですか?
砲撃はどうなってるんでしょうか・・・目視範囲で、発射ボタンを押すだけですか・・・楽ですね・・・ボタンが2つあるのは、右舷と左舷ですか。「R」、「L」と書いてありますね。わかりやすいです。
目視範囲でなら、アヤハにやらせるのが1番ですね。砲撃も10㎞先まで可能ですから・・・
「ねぇ、カオリのところの船ってこんなに速いの・・・」
「そんなに速いですか・・・」
遊覧船と同じくらいか、ちょっと速いくらいでしょうか?
「アリスの知っている船はもっと遅いのですか?」
「そ、そうね。少なくともこんなに速くはないわ。」
帆船の速度なんて知りませんからね、私の知っている船と同じくらいの速度が出るのでしょうか・・・
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます