149.まだまだ増えるみたいです。
エミリーとジェーンはメアリと同じで私のことをお嬢様と呼んでくれますね。まぁ、悪い気はしないので、よしとしましょう。3人が集まるのはほとんどないでしょうね。交代制で1人は私の屋敷に残りの2人がこのお店です。後々メイドが増えない限り・・・これって、フラグでしょうか・・・違いますよね・・・多分、きっと・・・
そろそろ、時間ですね。セバスが出来上がる頃です。フルネームでセバスチャンにするかは迷ったのですが、やはりセバスにすることにしました。何より、私が呼びやすいというのが大きいです。
繭が解けてゆきます。出来上がったようですね。しっかりとした執事服を着ています。
「セバス、起きてください。」
起きてくれましたね。優しそうな感じの執事ですね。人当たりが良くないといけませんから良いのでしょう。
「セバス、王都に戻ったら屋敷のことはすべたあなたに任せますからね。いいですね。」
『はい、お嬢様。お任せください。』
「足りないものとかあったら、その都度言ってくれれば用立てるようにしますから、遠慮なく言ってちょうだい。」
『王都に戻って、お屋敷を確認させて頂いたのち、必要なものがあればお願いするかと思います。』
なかなかしっかりしていますね。これなら屋敷を任せても大丈夫でしょう。やはり執事は必要だということです。
今後ここには2人常駐することになりますから部屋の間取りとかも変えておいた方がいいですね。私たちが泊ることもありますから大部屋はそのままにして、2人で使えるでしょう。メアリの使っていた部屋と私の書斎を繋いで一部屋にします。一応ベットは2段ベットを2つです。これで3人がそれぞれ自分のベットを使えるでしょう。
忘れていました、エミリーとジェーンにもちゃんと寝るように言っておかないといけませんね。ほっておくと誰も寝ませんから・・・
「エミリー、ジェーン。2人とも寝る必要がないことは知っているけど、夜はちゃんと眠るようにね。」
『でも・・・』
「いいですね!」
『『はい、わかりました。お嬢様。』』
2人ともわかってくれたようでよかったわ。
「セバス、あなたもよ。」
『承知いたしました。お嬢様。』
これで、24時間働き詰めということはなくなりそうです。たとえ、睡眠が必要なくても24時間働き詰めのようなブラックな職場はいけません。適当に休みをとってもらわないと。私の精神衛生上良くありません。
店の内装も少し変更していきましょう。Tシャツ専門にしますから、棚とかの変更を少しと、ディスプレイを変えていきましょう。それに合わせて、何着か作っておきましょうか。工房のお店からも持ってこればいいですが、新しいものも少し作っておきましょう。
午後からは、工房の方に顔を出しておきましょう。こちらの売店は閉鎖することと、私のお店が今後Tシャツ専門店になること。出来た物は順次お店に持って行って欲しいことなどを話しておきます。
「私は王都にお店を出すことになったけど、こっちにもちゃんと顔を出すからね。」
「はい、新しいデザインなど待ってる人も多いので、よろしくお願いします。」
デザインの版下ですか・・・あれは私しか作れませんからね。王都に帰る前に1つくらいは作って置いていきましょう。
「では、明日までに1つ用意しておきますので、お店の方に取りにきてください。」
「本当ですか!皆きっと喜びますよ。このところ新作が出なかったので。」
そうでしたね・・・このところ忙しくて作ってませんでしたから・・・気合い入れて作りましょう。私がここに帰ってくると言う意味合いも込めて、ひらがなで「あいる・びー・ばっく!」でいいでしょう。適当に何色か作ってもらえるように数枚版下を用意していきましょう。
翌日、出発の用意をしているところに工房の人が版下を取りにきましたね。朝早くから大変ですね。待ちきれなくて早くきてしまったのですか・・・それなら仕方ありませんね。ずいぶん待たせましたから・・・
新しい版下を持たせて、何色かで作ってもらうように話しておきました。これからもTシャツだけはここを最初にしましょう。王都の本店より先です。そのくらいのことがあってもいいと思いますから。なんと言っても専門店にするのですから。
私のいる店は、オーダーメイドが基本です。既製品はやりません。そうでないと棲み分けができませんからね。
今回は、メアリとエミリーの2人をお店に残していくことにします。
「それでは王都の家に戻りましょうか。」
と言っても、まだ内装がしっかりと終わってないはずですけどね・・・帰ってから1週間ほどで内装が終わるでしょうか・・・戻ったら一度覗いてみるといいかもしれませんね。
『お嬢様、王都のお屋敷には何人くらいメイドがいるのでしょうか?』
え、王都に戻ってもジェーン1人だけですよ。
「そうですね、ジェーンだけですよ。メアリもエミリーもタイランスのお店ですから。」
『そうですか・・・お屋敷の大きさがまだわかりませんが、あと2人は必要かと思います。』
えっ・・・そんなに要りますか?メイドが1人とセバスだけで大丈夫なのでは・・・
聞いてみたところ、ハウスメイド、パーラーメイド、レディースメイドくらいは必要とのことです・・・本当はもっと細かく分かれているそうですが、とりあえずはこのくらいで様子を見るとのこと・・・
後2人作るのですか・・・考えておきますよ・・・早速メイドが増えそうです・・・
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