076.和ロリだったみたいです。

 お店に戻ると、一般のお客さんが数人いますね。どうやら珍しい物見たさで立ち寄ったようです。それでも見に来てくれるのはありがたいことですよ。こうして少しずつでよいので、お店のことが知れ渡ってゆくといいのですけど・・・

 奥の部屋に行くとテレサさん用の装備が出来上がっているようです。鑑定してみましょう。

 <和ロリ 巫女装備一式 紅>

 ワイルドディアと亜竜の素材を使って作られた装備。徹底して趣味に走った逸品。ノースリーブ、袴、ローブ、ニーハイソックスを全て装備することで以下の効果を発揮する。

 魔力消費減少 (小)

 遠距離命中修正 (小)

 狐耳を追加装備することで以下の追加効果が得られる。

 危険察知(微)


 かなりいい装備になりましたね。危険察知ですか。いい物がつきましたね。追加装備することで・・・ですか。これは絶対に装備するでしょうね。テレサさんが付けてくれるのを心待ちにしましょう。良いものが作れました。


 こうなるとカメラが欲しくなります。写真で残したいですよね・・・せっかくの装備ですから・・・装備など同じのがいくつでも作れますので、写真にする必要などありませんよ。写真で残したいのは装備を着てくれた人の写真です。アリシアさんにせよリリさんにせよ・・・テレサさんもです。写真として残せれば凄くいいじゃないですか・・・

 作れませんかね・・・スマホみたいな物でもいいです。画像として残せることが重要ですから・・・同じような魔導具はないでしょうか。そういった魔導具があれば私が作っても悪目立ちしません。


 今日は、Tシャツを何枚か作ってから寝ましょう。しかし今更ながらに思うのですが、私がスキルで服を作ってもいいものでしょうか・・・

普通に考えて経済が回らないと思ってしまいます。本当であれば、素材を仕入れてそれを使って作ることになります。私はほんのわずかな材料からそれが作れてしまうのですよ・・・もちろんロスなんてありません。端切れからでも作れるのですから・・・


 出来るのであれば、どこか下請けに出してそこから仕入れるというのをやった方がいいのでしょう。私が一番最初のデザインだけして・・・Tシャツあたりなら出来る気がするんですよ。何より、私の自由時間が増えます。お店に付きっきりにならなくてもいい為、いろんな所に出かけられるようになるのも大きいです。その辺のことをギルドで相談するといいかもしれませんね。まぁ、今すぐにということではありません。


 とりあえず今日はもう寝ましょう。いろいろ考えるのは明日です。ベットが大きくなってから適当に2人潜り込んできますね。今日はコトハを抱っこしましょう。後ろからイロハが抱きついてきます。なんてよい生活でしょう・・・ちょっと、百合してる感じはありますが、この子達は娘ですから・・・そう言うこととは無縁です・・・きっと・・・たぶん・・・そうであって欲しいです。そんなことを考えつつ眠りにつきます。




 おはようございます。朝になるとしっかり抱き枕にされてます。いつものことなので気にしませんが、2人ともそろそろ起きて下さいね。イロハも早く離れて下さいね。そんな顔しても起きますからね・・・

 2人を引き剥がしてベットから降ります。今日か明日あたりにメイド服をオーダーした娘が来るかもしれません。今日が3日目ですからすぐに来ることはないと思いたいですが、様子を見に来るくらいはあるかもしれません。とりあえずは1着の注文でしたが、そのレストランは何人給仕の子が居るのでしょうか?2着目からは銀貨5枚にしてあげますけど。銀貨2枚はデザイン料ですね。



 メアリは色んな事をそつなくこなしてくれますね。私が起きる頃には、食事の用意はもちろんお店の掃除までしてくれているんですよ。さすがですね。みんなで食事をいただいてからお店を開けることにしましょう。

 オープンの札をかけに行くと見知った女の子が立ってますね・・・レストランの娘です。

 「あの、出来てますか?」

 ああ、待ちきれなかったんですね。簡単なデザイン画を見せて説明してましたからね。気になってたんでしょう。

 「ええ、今朝方仕上がったばかりですが。チェックを兼ねて見ていかれますか?」

 少し嘘をまぜておきましょう。出来上がったばかりと言っても大丈夫でしょう。

 「出来てるんですね!もちろん見ていきたいです。」

 「どうぞ入って下さい。」

 そのまま奥の応接室に案内しましょう。

 「メアリ、お茶をお願いしますね。」

 『はい、お嬢様。すぐお持ちいたします。』

 さすがにお嬢様と呼ばれているのを見てびっくりしているようです。別にお嬢様でも何でもないのですけどね。

 「どうぞ、おかけ下さい。」

 ソファーを勧めますが心ここにあらずといった感じですね。メイド服がマネキンに掛かったままでしたからね。

 「気になります?」

 気になってるからそちらに目が釘付けなんですよね。知ってます。

 「えっ、すみません・・・見蕩れてました。」

 そんな感じでしたね。マネキンの前に行きましょうか。

 「先に見てもらった方が良さそうですね。」

 手に取ってみてもらいましょう。そのほうが話もはかどるでしょう。

 1度着てもらってから手直しなければならない所を見させてもらいましたが、サイズ的にも問題なかったようですので、そのままお渡しとなりました。

 「1着でよかったでしょうか。他の給仕さんとかはいらっしゃらないのですか?」

 「ええ、妹がいますけどこれを見てから考えようかと思ってて・・・」

 「そうでしたか。2着目以降は銀貨5枚で大丈夫ですよ。」

 「そうなんですか。それならもう1着お願いします。」

 妹の分も早速注文ですか。嬉しいですね。

 「サイズは同じくらいですか?」

 「はい、体つきが同じくらいなので。」

 そうですか、では先に作ってしまって最後にサイズ合わせでも良さそうですね。

 「それでは、2日後には仕上げておきますね。その時妹さんも連れてきて下さい。」

 この子の居るレストランもそんなに離れていないとのことで、今度食べにいかせてもらうことにしました。サリナさんと言うんですね。今度伺いますね。

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