070.Tシャツを作ったみたいです。
今日は、ガンテツさんの所に持って行くマネキンを作りましょう。少し大きめのマネキンの方が良いでしょうか・・・後は私の服を着せておくマネキンの追加ですね。全部で3体のマネキンを作ります。さすがに材料が木なのですぐ出来あがりますね。
衣装はどうしましょうか、深緋の廉価版バージョンを作りましょう。それと、杖ですね。もちろんナ〇トシーカーもどきです。
店を開ける前に持って行ってしまいましょう。ガンテツさんも早いほうが良いでしょうし、私としても宣伝になります。あまり忙しくなりすぎるのも考え物ではあるのですけどね。
「ガンテツさん、いますか~」
「おう、嬢ちゃんか。何のようだ?」
何の用だは無いでしょう。マネキン持っていきますと言ったでしょう・・・
「マネキン持ってきたんですけど・・・」
「昨日の今日でかぁ?ああ、そうか。嬢ちゃんのスキルか。」
わかってくれたようです。とりあえず空間収納から3体出しましょうか。1体にはもう深緋を着せてありますよ。後は杖を持たせるだけです。
「私のは何処に置いたらいいですか?あまり邪魔にならないところでいいんですけど・・・」
「適当なところに置いてくれていいぞ。」
抵当って・・・いいんでしょうか。ではお言葉に甘えて・・・邪魔にならないところでそこそこ目立ちそうな所に置かせてもらいましょう。
「では、ここに置かせてもらいますね。もし邪魔なら移動させてくださいね。」
最後に杖を持たせて終わりです。
「なぁ、嬢ちゃん。その杖も嬢ちゃんのところでは普通なのか?」
「そうですね、私の所では魔法使いといえば杖でしたね。」
「攻撃するには使いにくそうだな。」
「そうですね、上の方は飾りが多いですからね。でもリーチがある分、間合いはとれますよ。」
「なるほどな・・・魔法使いが距離をとらせるにはいい武器って事か・・・」
そうですね、魔法使いが接近戦するようになったら終わりでしょう。この世界に魔法戦士とかがいるかは知りませんが・・・
「鉄で作れば打撃武器になると思うが、重すぎて魔法職には大変か・・・」
そうでしょうね。鉄の棒をふるえるくらい力があるのなら大きめの剣を持った方がいいのでしょう。
「それじゃあ、うちの鎧とかも後で持って行かせよう。」
お弟子さんとかがいるのでしょうか?まだあった事ありませんね。
「それじゃあ、私は店に戻りますね。」
とりあえず要件は終わりましたし、開店の準備をしましょう。と言っても何もやる事無いんですけどね。
初日にあれだけ騒ぎになりましたからね、2日目は大人しい物です。メアリに店番を任せて私は奥でガンツさん達のTシャツを作ります。4人お揃いにしてあげましょう。背中には大きく「アウトフィット」と、お店の名前をを入れておきます。胸のあたりにも簡単なロゴを入れます。宣伝兼ねての商品です。文句は言わせません。
素材は、ワイルドボアと、スワニーの素材を少し入れましょう。着心地が良くなると思います。付与効果は物理防御力アップでいいですね。まぁ、思い通り付けばですけど。ついでにクリーンでも付いてくれると嬉しいですね。清潔が一番です。
1着ずつ4着作ります。大きさが違いますからね。それぞれの体格とか思い出しながら作ります。そうすれば大きさもピッタリでしょうから。Tシャツですから多少のゆとりは必要ですけどね。
とりあえずはこれで時間を待つだけですね。
『お嬢様、商業ギルドの方が見えましたがいかがなさいますか?』
商業ギルドの人ですか、今は中に入ってもらうのはまずいですね。
「わかりました、すぐ行くので待っててもらって。」
『かしこまりました。』
「お待たせしました。」
先日受付なんかをしてくれた人ですね。何か書類に不備でもありましたでしょうか?
「急におじゃましてごめんなさいね。もう営業を始めていると聞いたので、様子を見に来たんです。」
「そうだったんですか、まだ本格的にオープンと言うわけではないのですけどね。」
「そうでしたか、何か困った事とかあれば商業ギルドに来てくれれば対応しますので。」
けっこう親切ですね。どこかのギルドとは大違いです。
「わざわざありがとうございます。何かありましたら頼らせてもらいますね。」
ギルドとしてのお話しは終わりましたがやはり女の人ですね。洋服に興味があるようです。まだ帰ろうとはしませんね。様子を見に来たのは建前で、服を見に来たというのが本音のようですね。ゆっくり見ていってもらいましょう。
そういえば冒険者ギルドには制服っぽいのがありましたが、商業ギルドにはありませんでしたね。少し落ちついたら売り込んでみましょうか?
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