第4話

「こつぶちゃん、今回はお試しバイトだから、一階の掃除だけお願い」

「はい、わかりました」

森林館は噂通り、空気が美味しく、心安らぐ場所だ。

忙しくてなかなか掃除できないのか、汚れは手ごわかったが、それを超えるくらい

魅力的な場所で、凄く楽しかった。

あっという間にバイト体験が終わってしまい、さみしい気持ちがこみあげてきた。

「こつぶちゃん、どうだった、今日の体験は」

「とても楽しかったです。正式に働きたいくらい」

「本当に?嬉しいわ、ぜひ、働いてほしいわ」

「ぜひ、私でよければ働きます」

あんなになやんでいたバイト探しはあっという間に終わった。

なんだかあっけなく感じてしまうくらい。

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