森林館の文学メイド

宙月 霙

第1話

「もう朝か、よく寝たような、眠れなかったような」

スマホのアラームの軽快な音楽で目を覚ます。

いつもと同じように母親からのメールがとんでもない量送られてきていた。

前よりさらに量が増えたような気がする。

『こつぶ、あんたには難しいでしょ、一人暮らしなんて大変なものは』

『生活費、まだ払えているのねww』

「またか」

私の母親は小さいころから私の行動一つ一つにつべこべ言ってきた。

今も相変わらずだ。

「生活費、、、そろそろバイトとかしないとやばいかも」

と言っても、もう学校に行かなくてはいけない、留年とかに繋がってしまったら致命的だ。

「よしっ、学校へいかないと」

私は気分を切り替えて家を出た。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る