文芸実験室七四
青本ユリ
陽だまりの彼女 日向の僕
こちらに笑いかける彼女
僕は笑いかけた
僕は見つかった気がして
その後渡り廊下へ逃げ出した
弱い僕を肯定してくれた
日向にしかいない僕を憂いた
やめてほしい
彼女はみんなの太陽だ
僕だけを笑わないでくれと願った
僕を指さして笑うみんなと
笑わないでくれ
彼女の優しさは
僕を切り裂く
そんな気がしていた
やめてくれ
そんな日向の僕を笑わないでくれ
彼女はまた笑ってくれた
やめてくれ
僕は彼女の優しさでできていない
文芸実験室七四 青本ユリ @yuri74aomoto
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。文芸実験室七四の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます