スノードロップ
木瓜
①
私は、俗に言う、いじめられっ子だったのだと思う。
あからさまな嫌がらせをされていたわけではないけど、周りは私の事を避けていたし、友達と呼べる存在もいなかった。
けれど、その事で、人を憎く思った事はない。
皆が私を避けるのも、友達がいないのも、全て私の問題だったから。
私はとても人見知りで、臆病だった。
そのおかげで誰にも自分から話しかける事なんて出来なかったし、そんな生活が続けば、友達なんて作れるわけもなかった。
自分の外見も、他人へ抱く恐怖心に拍車をかけていた。
私は「アルビノ」と言われる、先天的遺伝子疾患を抱えて生まれた。
周りと違う、白い眼も、髪も、幼い私にとっては、仲間外れの証でしかなくて、まだ、世界を知らない、同年代の幼い子供たちも、私と同じ感情を抱いていた。
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