主人公のアナベルは魔術師試験に落ち、魔術師になりたいという夢を諦めることになります。
落ち込んでいたアナベルですが、魔術師寮の料理長と出会って心機一転、料理番として魔術師たちをサポートすることになるのでした。
まず、挫折を経験してもへこたれず、新しい分野でやりがいを見出すアナベルの姿勢がとてもかっこいいです。
自分のできることに全力を尽くす、どこまでもまっすぐなアナベル。
そんな彼女と共に働いているのが、相棒のシリルです。
クールでちょっぴり怖そうに見えるシリルですが、実は優しくて頼りがいのある少年。
二人は絶妙なコンビネーションを見せてくれます。
他にも、料理番の仲間たちや、アナベルと出会う魔術師たち、魅力的なキャラクターが次々に登場します。
そしてキャラクターだけではなく、登場する料理も魅力的。
とても美味しそうで、読んでいるうちに食事がしたくなること確実です。
アナベルは『食』を通して、悩める魔術師たちの不調を解決することができるのでしょうか。
三食の大切さを教えてくれる、素敵な物語です!