18.渡月橋

野宮神社を出るともう嵐山メイン通りまでの道なりだ。もう一本道ではあるのでみんなが同じ出口を目指している。俺も嵐山駅から祇王寺を経てここまでのかなり長距離散策をしているので一周し終わることに安堵を覚える。

竹林を抜けて嵐山メイン通りへと出るところでかなり美味しそうなものが目に入る。嗅覚も刺激してくる。立ち食いできるようなちょっとした食べ物屋が並んでいる。


(ま、今はいいや)


前述の通りあまり食に欲のない人間なので特段食べようとは思わない。


(若い集団客が沢山いるなか1人でイチゴ大福を頬張るのは少々酷だろ。無理無理)


たまに強靭なメンタルの持ち主がいて周りを気にせずに食べれる人はいるが俺はそうではない。周りを見渡してみても不可能なことは変わらないのでこのまま嵐山メイン通りへと合流していった。


(戻ってきたーーー)


天龍寺は人が多そうなので寄らない。俺の京都観光のポリシーとして「誰もが行くところは避ける」というのがある。理由は友達と来た時に寄るからだ。友達と行くところをわざわざ1人旅でも寄らなくていいと考えている。友達と行くには少し遠い所やマイナーな所を行く方が1人旅と他の旅の差別化が図れる。もちろん寄る場合もあるができる限り超メジャー所は避けている。


(天龍寺は大きいから友達となら来るだろう)


そんな理由で俺は天龍寺を通りすぎて渡月橋へと向かった。

渡月橋はかなり人がいる。いつ来てもここには人がいる。秋になれば赤化粧をした山を背景に写真を撮れる。そんな写真を撮りたいがあいにく今は10月なので紅葉には少し早い。それでも十分に綺麗な写真は撮れるので落ち込むことなく撮影をすることをオススメしておく。


(なんど見ても綺麗だ)


桂川に掛かりながら嵐山の景観を壊さないようになっている。この先に公園があり俺としてはそこに行ってのんびりするのももちろん考えているが、帰りがかなり厄介になる。バスで嵐山駅周辺まで戻れるが時間が合わなければ中々帰れない。公園の先にオシャレなカフェがあってそこを俺はかなり好んでいるので行きたい気もする。だが、公園に行かないのであればそこには寄れない。時間的にもそろそろ京都に戻っていいはずなので葛藤がある。


(前回来た時は寄っているしまぁいっか)


そう感じたので俺は渡月橋を見るだけにして嵐山駅へと戻ることにした。







 てことで、作中では渡月橋に今いますが戻らねばならないのでここから嵐山駅まで歩くと言う地獄が始まります。結構遠いのです。そう、道中も書く私としてはかなり地獄の文章表現をしなければなりません。なので、割愛させてください。さすがに嵐山メイン通りの話は1回書いているので同じことを書くのは嫌です。しかも、嵐山駅まで着くのに何字使うかわからないので勘弁してください。ごめんなさい割愛します。嵐山駅からスタートです!

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