11.1日目昼食
俺は嵐山のメイン通りへと合流して行ったが、相変わらず人は多いなと感じる。基本的に嵐山へ来る人はここと竹林、渡月橋を目的にしているためこのメイン通りは立地に適している。竹林と渡月橋共に面しているのだ。俺も別に渡月橋などに興味が無い訳では無い。もちろん見る予定ではあるが、なんせ今は何か食べたい。
(流石にそろそろお腹減るな)
もう昼ごはん時なのでお昼ご飯にするとしよう。この嵐山メイン通りには非常に多くの店が並んではいるものの、1人では入りにくい店が多い印象。食べ歩き前提のお店とお土産屋を除いた場合、単純に風情ある趣な飲食店が立ち並んでいることになる。しかも、これでお店に人が並んでいると来た。簡単には入れない。
(だとしても何か食べなくては)
湯豆腐や和食屋、おばんざいなど京都を思わせる飲食店は無数にありそうではあるものの見送りさせて頂く。これは友達と来た時に入るところだ。
(仕方がない。タリーズ行くか)
こういう時のチェーン店による安心感はとても大きい。不思議だが海外に旅行へ行った際にマクドナルドやケンタッキーを見つけるとなぜか安心するあの感覚に似ている。どこ入っても注文方法は同じで味も保障されている。なんかこの現象に名前があった気がするが思い出せないので仕方ない。
タリーズコーヒーの場所は京福電鉄嵐山駅のすぐそば。この嵐山駅名物である光るポール「キモノフォレスト」の隣に鎮座している。俺はとりあえず向かった。
(相変わらずこのポールには人が集まってるな)
確かに綺麗であるし見栄えもいいのでインスタ映えはするだろう。しかし、夜の方がライトアップされてより一層見栄えは良くなるので映えるのだ。
(是非夜に来て欲しい。店はどこもやっていないが)
観光地なので各店の閉店時間は早い。そこは注意しなければならない。
俺はポールの写真を撮っている人達を横目にタリーズへ入店した。
「いらっしゃいませ」
(うわーやっぱりなんか知ってる店は安心するー)
俺は早速レジに直行。パスタとアイスコーヒーのセットを注文した。よくよく考えればなんで京都に来てパスタを食べているのだろうと友達に言われそうだが、食に対して欲のない人間である俺にその質問は愚問だ。京都っぽいものを必ず食べたいと思っていないのだから。食べる機会があれば食べるだけだ。
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