ヤングケアラー・ハナは、奮闘中!②~車いすサッカーをする子の悩みを聞いて、理系女子のセクハラ(アカハラ)ケアも、やっていきたい!~
第16話 女性の人生が、追い詰められていく。女性ハラスメントは、なぜ、理系で多くなっちゃうの?それは…。専門家が、解説します!
第16話 女性の人生が、追い詰められていく。女性ハラスメントは、なぜ、理系で多くなっちゃうの?それは…。専門家が、解説します!
涙…。
「良いかな、君?」
「はい…」
「こちらは、保護者なんだ」
「はい…」
「君は、保護者たる僕に、従わなければならない」
「…はい」
「この研究室には、僕の、大切な教え子たちもいるからね。強い、男性連中だ」
「…はい」
「君は、あの人たちと結婚できれば良いよね?」
「はい?」
「この僕、名誉教授様が、君たちを、結びつけてあげようじゃないか」
「はい?」
「彼らは、強い。世界に1つだけの世代、だからね?何でも、わがままが通る。輝いているよ。ああいう世代と結婚できる君は、幸せだよ」
「…!」
「君は、彼らの、パートナーになるべき」
セクハラもいきすぎ発言が、やってくる。
「パートナーは、強い。何をされたとしても、文句なしだ」
「はあ?」
研究職の世界は、意外に、狭い。
もしも、もしも、その教授たちだけにでも嫌われて、悪い評判が流されてしまえば、私生活が崩される。
泣いている時間すら、とれなくなる。
女性の人生が、追い詰められていく。
差別的な発言からはじまり、馴れ馴れしすぎる手出しにまで広がるようないやらしい行為は、理系の研究の場では、多いらしい。
女性の弱い立場が、悪用され続ける。
そして、隠蔽。
「理系の女性研究者は、まだまだ、少ない。これに、注意」
ハラスメントの専門家は、注意を促す。
「理系では、女性研究者が少ない分、研究室にたった1つの花として、注目が浴びせられ続けます。これで、被害が、1点に集められます。男性からの、理不尽な誘いを、受けやすくなってしまうんですよ」
女性は、どうすれば、良いのだろう?
専門家は、渋る。
「研究室に、夜遅くまで残って、論文を書いたり、実験を続けたりする女性も多いんですよね。もちろん、それが、悪いことではないのですが…」
努力をするほど、リバウンド。
今どき社会の、特徴。
「努力をしていれば、男性から、からかわれる。…そんなにがんばっちゃったら、結婚ができなくなっちゃうんじゃないの?とかさ…。僕と、結婚する?そんなことを言ういう人も、いるし…」
女性は、弱みを握られ、麻痺。
ついには、こう言う女性たちまでが、現れたという。
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