ルナティック_ワールド
とめりあん
プロローグ _ 蓋世
ぼたぼたと聞き心地の悪い音を立て、赤黒い液体は地面に広がっていく。
すぐ近くにある君の顔は、いつも通り整っていて、それでいて歪んでいて。
何かを喋りたそうに口を動かしているけれど、
溢れ出てくるのは、大量の血だけ。
なんだか懐かしい感じがするのは、何でだろう。
この気持ち悪い既視感は、何なんだろう。
「…あぁ、思い出した」
そう、口に出す。
…これが夢なら、覚めて欲しいと願った。
…この世界が夢なら、覚めないことを願った。
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