第5話 グルメな異世界

「レイさん、お料理が凄く美味しい。私の世界と同じなんですね。」

「はい、随分前に先生と同じ世界から来られた方が料理人で、沢山のレシピを教えてくれたんです。この世界でも好評で、レストランもあるんですよ。」

「その方がやってらっしゃるんですか?。」

「いえ、その方は亡くなられて。この世界の者が引き継いでやっています。」

「そうなんですか。同じ世界の人にちょっと逢いたかったです。」

「悲しまないで、先生。大丈夫。きっと帰れます。」

「ありがとう、レイさん。」

「さ、夕食の準備しますから、待っててくださいね。今日はイタリアンです。エビとカラスミのカッペリーニ、カニとモッツアレラのインサラータ、牛肉のビスカッティです。」

「なんだか、よくわからないけど、美味しそうです。」

レイさんのほぼ裸エプロン状態にメニューは認識出来なかった。

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