第3話 思春期メントスコーラ
異世界から来た人間には親切するような国民性か、そういうルールなのか、みんな距離が近く、物凄く歓迎してくれた。その歓迎に飲み込まれ、気が付くと僕はツルツルしたガウンに着替えていた。
ダイニングテーブルに料理が並び「これが牡蠣のコンフィ、こちらは鹿のベーコンにラタトゥイユを添えた物、こちらはエビとマッシュルームのアヒージョ、フォアグラのソテーにマディラソース。あっ、あなた様の世界で言うところのです。はは。」と自慢げなリョウマさん。あっと言う間に打ち解けて、友達の居ない僕は一年分くらい喋って笑った。
僕が超常現象オタクで今日は禁足地の調査していて、ここに来ちゃったって話をしても『調査ってすっごーい、先生じゃん!。』って褒めてくれるし、うっかりスマホの待ち受けの巨乳キャラを発見されても『かわいいー!』って感じでキモとか欠片も言わないし、酔った勢いで見せた僕が描いたエロいオリジナルキャラも『凄い!超かわいいー!』って褒めてくれるし、アンコウ食べたいとか、ちょっと元の世界に戻りたそうな表情見せると『違う世界来て心配かもしれないけど大丈夫よ!。』って共感してくれてるし、何より露出度高い服装は、(きっと高級キャバはこんななんだろう、、、ウチの社長はこんな所に毎晩言ってんのか?。くーーーーーー!。)とか妄想が止まらない。そんな宴はどんどん盛り上がり、酒も進み、もう柔らかい肌と甘い声にまみれ、酔いに酔った、人生で最高に酔った。
「いやぁ~、もう、飲めません~。異世界最高~!。」
「ははは~、久しぶりに楽しかったなぁ、レイカ、先生をお部屋に!。」とリョウマさんが言う声がなんとなく聞こえると、レイカさんの超セクシーなランジェリー姿が目にガッツリ入って意識が飛んだ。
その夜、僕の思春期がメントスコーラになった。
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