第4話 台湾 茶会で・・

台湾のある屋敷 異国的な趣に南方の花々も飾られていた

甘い花の香りが心地よい

小さな茶器を使い、ジャスミンを始め、烏龍茶などのお茶で

古来より伝わる独特の古式ゆかしい茶会をしている

沿える月餅などの甘いお菓子も用意されていた。


日本人の風花はまだ慣れずに戸惑いながらの茶会参加である。


いつも通りのたわいもない御話なども・・

「タピオカとマンゴーのお菓子の新作、お食べになられたのかしら?」

「ええ、とても美味でした 桃を使った分もありましてよ」

「うふふ、買い求めて持って来てますから」「まあ、素敵」


どうにか、台湾の方の言語は大体、分かるようになった風花だが

笑みを浮かべて頷くばかり


シャラランと鈴が鳴る音がした

「風花さん、連絡が来ましてよ」突然、日本語で話しかけられたのだった

「は、はい 失礼致します」

風花はそう言って挨拶すると席を立ち、別の部屋に移動する


ノックをして部屋に入る風花

「やあ、風花くん いつも娘の相手をしてもらって感謝するよ」

部屋の中央、椅子に座った恰幅の良い男が風花に話しかける


「いえ、警護を含め私の職務ですから」風花の言葉に微笑する


「例の赤いケンタウロスだが、今は台湾の郊外で走り廻っている」「!」



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