おはよう
昨日まで笑い合っていた人達から流れた赤黒い液体を跳ね飛ばし、息を荒らして真っ赤になった通路を走る。重装アンドロイドの自分の足は焦燥と悪寒で異に重いが、あいつに確かめる為に走らせ続ける。
見つけた。
「おはよう、シグ」
いつも通りの笑顔で挨拶をしながら、血沼の中に立っていた。
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