3/8(火)願いと行いのギャップ

百合文芸へ投稿する作品も書き終わり、次の音声作品の企画を考えたり、インプットだと言い張って好きな漫画や小説を読んだりドラマを見たりして過ごしている。

体調も戻ってきた。明日、三回目のワクチンを打つのでどうせまた寝込むが。


春間近で、過ごしやすくなってきたし、やっと穏やかな日々が戻ったなあと思い顔を上げると、当たり前のように戦争の様子がテレビ越しに流れている。


私は想像してみる。

今、手にしている大好きな漫画や小説たちはもちろん、寝転んでいるソファも、ちょっとずつ買いためたお気に入りの小皿たちも、身の回りに当たり前にあるものを明日には全部捨てて隣の県へ逃げなくてはいけなくなること。


もちろん自分は何も悪いことはしていない。

いつものように暮らしていただけなのに、逃げなくてはいけない。下手すれば逃げるためにバスを待っている頭上に爆弾を落とされるのだ。


本当に分からなくなる。なんでよ。なんでそんなことになるのよ。


社会の教科書で見たものが、本当に現実に起こる。

昔々のお話だと聴かされていたことが……だ。

だから過ちを繰り返さないように勉強をしましょうと教師は言った。

それを思い出して虚しくなる。


キエフから非難する若い女性が言っていた。

「信じられない、もう21世紀なのよ!?」と。


ほんっっとうにいい迷惑だ!と、新しい世代の人の叫びだと思った。


昔々のお話を、こんな形で引き継ぎしていくなんて、なんて馬鹿なことをと思う。


今週は東日本大震災の11年目の3.11が来る。

自然災害で逃げなきゃいけないならまだしも、こんなことで日常を奪われてしまうなんて許されるはずがない。


じゃあ、許さないのなら、どうするの?


そこから先を考えるとまた分からないくなるのだ。

殺し合わないというただそれだけのことが、どうしてこんなに難しいのだろう。


とりあえず。

今、自分の持ち場で出来ることをやりながら、考え続けることを止めないということしかできないと思う。

だから、それを精一杯やるつもりでいる。


毎日必死で世界平和を祈りながら、次のえっちな百合音声の企画を練る……とかになっちゃうところが、相変わらず恰好つかねーなーとは、思うのだけれど。

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