Brave.Divide.First〜チート×暗黒魔法で聖なる世界へ断罪を〜

みかんす

Prologue

『この世界は二つ』


誰かが語った。


『片方は白く、清浄な光に満ちて。片方は黒く、濁りきった邪悪な暗闇』


誰かが証明した。


『我々には関係の無い事だ』


そう言った者もいた。


『知るべきだ、この世界は一つでは無かった事を』


誰かが呼びかけた。


『否、世界は一つである────』


誰も知らぬダレカが誰かへ告げた。


『陽陰───そんなものはこの世に存在してはならぬと識れ、人間ジン


それがそう告げた。


「貴様は何者だ」


誰かが問う。


「我は創造主リ・シア───この世界の全てを告げるモノ」


それは自らを神と名乗った。


「告げよう、我は闇の破滅を所望する。さあ火種を撒け、武器を持て」


誰かは神には逆らえなかった。

神を讃えていたからだ。

賽は投げられた。

その号令は止める者はいない。


「これは神の命であり、我の命である。逆らうモノは罪人」


さあ征け我らが子。

無限に血を見せしめよ、生命を咲かせよ。


何億の血が流れた。

始まりは光───聖界の者による侵攻、支配、略奪。

闇の住人は流血を強いられた。

悲しみと憎しみに溢れかえった闇───魔界。


抑えきれなくなった邪悪が一人の魔王を生み出した。

その名は≪デヴァークテクス≫

又の名を魔天悪底統界王まてんあていとうかいおう


魔王は聖界への反撃を開始した。


王界大戦ファースト・アポカリプスデイズ


これより始まる百年戦争である。


────百年の刻を越えた現世いま、新世紀を迎えようとしていた。


≪光闇双対境世界トゥへ=エアルツ≫


それがこのセカイの名

そして、終焉に向かうモノガタリ

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