第29話 天守閣へ

美味しい和菓子と予想以上に苦かったお抹茶。

抹茶ラテとかメッチャ甘いからそんなイメージだったけれど新しい発見だったなぁ~。苦いお抹茶も和菓子と頂くとすごくおいしく感じるんだね~。

今まで味わったことのない、苦い事が美味しく感じる体験ができた。


さてと、茶室で貰ったマップを見ながら今から行くルートを決める。

先ずはココからかな?


地図をチラリと見ながら進むのは先ほど撮影した『御橋廊下』。

メッチャ近いね~、ここが入り口かぁ、じゃあ早速靴を脱いでっと…。

あれ?結構な傾斜のあるんだね、橋だからアーチ状かと思ったんだけど真っすぐ斜めに伸びてるよ。

江戸時代には藩主とそのお付きの人だけが行き来できた橋で外からは姿が見えないように作られているんだって、だから壁があるのか。

小窓もあって外が見えるんだけど、階段状になっている滑り止めみたいな木?みたいなの、これを変に踏んじゃうとメッチャ足の裏が痛い!!

勾配を足の裏が痛いのに気を取られ写真撮るの忘れちゃった!まぁ外からの一枚があるからいいかな?


天守閣まではこの近くの『裏坂』を上ると早そうだ!

御橋廊下を出るとそこは桜が咲き乱れていた。


桜並木だ~!!桜の木の下には、シートを広げてお花見をしている人たちだらけ。

みんな楽しそうだけれど、私…カメラ持って一人…さみし……くはない!!


気を取り直して『裏坂』の階段を上がる上がる…上がる……上がる………上…が…る。


もう駄目だ!!写真撮りに行くってこんなに辛いんだ…ね。

山の写真とかって撮ってる人ホントリスペクトだよ。


途中ベンチに座り休憩しながらなんとか頂上に到着。


和歌山城が建つこの山は、虎が伏せたように見えることから『虎伏山とらふすやま』と呼ばれていて、標高48.9mもあるんだって!!登るの大変だよ!!


お殿様も本丸御殿に住まずに二の丸御殿に住むようになっていったんだって。

山の上に建てるなよ!!って言いたいけれど、高い建物の無かった江戸時代なんかは何処にいてもお城が見えたんだろうな?って創造しちゃうよね。


などと思いながらようやく山頂付近。

樹の辺りで数人の人が上の方を指さして何かを見ているので近寄ってみると、あっ!リスだ!リスがいるよ!!野生のリス。

初めて見たけどメッチャ可愛い!!サッとカメラを構えて巻き上げレバーを巻き上げる。ピントを合わしているとササっと木の上の方に登ってしまった。


あぁ…残念撮れなかったけど見れて良かった、めっちゃカワユス。


もうお城は目の前で、石畳の坂道から見上げると桜が満開で咲いていた。

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