第Ⅳ章玉座に集いし者たちへ-終幕、新時代-
一時的にモードチェンジでジュリアに変身出来たルヴィア。
ジュリアに変身できるのはルヴィアだけだ。
「ハァ・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァゴホッゴホッ、ゴホッゴホッハァ・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ」
心臓に重くのしかかる重圧に負荷がかかっている。フレンをにらみつける。
「布団ちゃん、負担にならないでくれよなぁ!?よりによってジュリアかい」
「ガタガタいい文句言うんじゃねぇよなぁっ!?弱ぇな、これバグか?四の五の言わずに喰ったばすぞてめぇ!?俺は俺だ。母親ヅラもするな、オレは布団ちゃん、なか卯のうな重松屋のうな重超えられるか?マスター、テメェは口を慎め!?」
フレンに錬成を重ね掛けたニュイ様と布団ちゃんもアクシアの覇気を極度に最大に高めた状態にルヴィアも負荷をかけすぎた。
≪モードチェンジでもレベル最大の10と来たか!?ルヴィア自身過去の大きなテゥエルターなお以来だ。レベル10は。ジュリアに変身できるという意味は語弊がある。アイツは知恵の果実を喰ったことで遺志を引き継いだ。世界政府の連中共が唖然となっただろうなぁっ!?世界の管理者の連中が探しに探しに回っても見当たらない、ヒントはシャントスが奪った果実を若かりし無明時代のルヴィアが喰ったこちで己の実にジュリアの遺志が宿った。覚醒状態に入るにはレベル10が必須だった≫
ダーインスレイヴだ。ヴェスタニエ家初代当主にして初代のモデルがジュリア。ジュリアの遺志を持つヴェスタニエがその眠れぬ獅子がニュイを追い詰める。
「
ジュリアの剣戟にニュイは聖剣を片手に歯を食い縛る。
「
ゴオオサッ!布団ちゃんの剣をジュリアが交わし身で受けて雷の轟雷を身に纏い玉座辺りで激しい戦闘にシャントスはタバコを吸った。
「マホーラマハローラマダターラマホーラマローラマハダータマホーラマハローラマダターラマホーラマローラマハダータマホーラマハローラマダターラマホーラマローラマハダータ」
ニュイの高速詠唱は神域の天才を超えていた。天才的革新的メタモルフォーゼのニュイに対抗できるのもジュリアの剣戟がニュイを追い詰める。
アクシアもこればかりはジュリアの腕に勝てない。
「ガタガタ言ってんじゃねぇよなぁ!?オメェさ、おにやか?口うるせぇよなぁお前は講釈語るなぁ!?元気と勇気と希望を与えるだぁ?オメェのキャパシティーについていけぇわ」
「そっちこそ、ここでこいつらを討たなければ世界は神によって終わる!」
「
ニュイの聖剣による乱れ打ちの剣をジュリアが交わして気を高めた光束の衝撃波がニュイの胸を穿つ。
「ハァ・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァゴホッゴホッ、ゴホッゴホッハァ・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ」
「おい、おい、おい、噓だろぉが!?」
「ハァ・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァゴホッゴホッ、ゴホッゴホッハァ・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ」
世界の管理者を操っていた虚の玉座の王であるニュイはジュリアによって穿たれた。長い激戦が終えた。
「主を失いまし、か」
「アクシアを魂の監獄に更迭送りとする」
エスタンスだ。アクシアは剣を地面にいて下腹部を大きい石を腰回りに浮かせた。
「マジで死にやがった、アイツバグか?くだらん、マニャーオ、ミズゲニア、墓場BOX忘れたわたぁ、ヒューマンエラーだ、俺は俺を全うできたと思えないが、最後ぐらいは武人の死に方をさせてくれ」
エスタンスが見ている中、アクシアは短刀で自身の腹を裂いた。
「見ているか?エスタンス、早く斬れ!ハァ・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァゴホッゴホッ、ゴホッゴホッハァ・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァッ!」
「武士の鑑だな、眠れ」
エスタンスの手に剣が渡され、アクシアこと布団ちゃんは最期の最期は切腹で生涯を終えた。
「これで世界は、俺たち人の手に委ねられる。いつ、また、ジェラフバルトが来るかもしれないが、闇から脅威はお前たち8人が総意をもって命じる!!!!!」
「はっ!」
これ以降はエスタンスが主導になって8国はそれぞれの王として世界を保つ役割を担った。
―――――――――とある神殿―――――――
ここからがルヴィア・ヴェスタニエのKnghitsOfDarknessの前日譚である。
自身の過去が水晶玉に映し出されたのを見てここは極北のアガートラーム国から北方に浮かぶ孤島の神殿地下。ルヴィアは300年前の過去の記録を見ながら進んでいた。松明に火を灯しながら広大な地下をルヴィアは歩いていた。
300年前世界の管理者の事件エスタンスが完全に現在は舵を取っているが、再びあのジェラフバルト卿が帰ってきた。いや表現を変えると戻って来た。
「しかし、蒼天八極神はこの300年どうか生き抜いてきたやらよ」
≪アレイン様の統治が退位後はですね。アレイン様の右腕であるオルファ殿が憲政政治で国をまとまっていますがね≫
「ホラ、アレだろ、アレッ!聖剣の回収がまだ残っているんだぞ、300年も経とうが私には私の任務が終わってない」
≪ニュイ様の残滓が色濃く残っている。聖剣の回収でジェラフバルト卿を食い止める。冥界の魔導士だ。ルヴィア≫
「ヴァーミリオンもどこにいるかな」
≪ジャック・ウォーカー何代目かがアニータ・スキルソンを追っていると風の噂です。キングとウォル兄弟はルーラシアを統一向けて励んでいます≫
「あの兄弟が?ジュリア産駒であの兄弟ぐらいか、ヴェスタニエで特権付与されるの?まぁ、イイ」
新時代が目の前に迫っている。新たに暦が制定される前の年。
XX005
ルヴィア・ヴェスタニエはこの神殿を調査していた。XX000頃に不安定な電子信号をキャッチしてルヴィアがエスタンスの命を受けて神殿に向かった。
孤島に辿り着くのに霧が晴れない限りハイブラジルには踏み込めないので、5年も近海に滞在してひたすら待っていた。
「よぉ、ルヴィア・ヴェスタニエに間違いないか?」
「シャントス!?お前たちか!?」
「ァァ・・・随分と面影もなくなったろ、新メンバー紹介だ。シャムさんだ」
「ウィーーーーーーーーーッス!シャムです。シャントスの一味に加わって早100年。まぁ前任者のウナちゃんマン亡き後ですがね」
「あの枝豆ハゲジジィイがくたばったのか?」
「帝国にね。捉えられて斬首の事だ」
偉大なる時代に偉大なる聖人を一人失った。帝国はフォルテ崩御後にアイゼンガルドの父である2代目皇帝ジェラフバルトが政務を執り行っていた。
「それでアンタが信号送っていたのか?」
「ゴホッゴホッ、あぁ」
シャントスの器である七原浩平に星の起源が来ていた。元よりそこまで長くはない。黒髪が白髪で黒コートに十字架の大剣を担ぐ咳き込みながらもゴホッゴホッとこの一味自体も猛烈な時間の流れを感じていた。
「この神殿に呼んだ理由は?呼ぶくらいの意味教えろ」
「ルヴィア?アニータ・スキルソンがエスタンスの命で追われてるくらい耳に入ってるか?ゴホッゴホッハァ・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァッ」
肩を貸すのはニンポーだ。ニンポーは難いがよくなってスキンヘッドで銃に長けている。銃の使い方に関してはこの聖人でも指折りだ。
「ニンポー、済まない」
「ジェラフバルト卿が目覚めたようだな・・・」
ルヴィアはこの300年近くもジュリアに習得を鍛錬していた。ヴェスタニエ宗家でレベル10の時に顕現できるジュリアに変身できるのは食べた果実の影響。
「それぃよぉ、俺達はもう老害の老害の害悪厄介だ。ふぅ」
「ルヴィア?久々、お前が帰ってきたこともある。お頭もそう長くはない」
「気にするな。」
黒髪とはここで別れた。ルヴィアは果実を食べた一人で確定だ。テゥエルターナー戦役で空腹に耐えきれずにミクトランの地にてニビルに還る前に食べた果実がジュリア覚醒と知らずにだ。
極北の地を出てヴェスタニエ家が禁測地としている”殿上人の住まう神に与えられた地”濃霧の向こう側に黒い崖が聳え立っている。紀元前におけるこの世界の境界線であり、人として下界に生きる者与えられたこの世界の支配を牛耳る殿上人の生きる対価としての境界線だ。
「困ったものだよ、あそこは」
「新時代を恐れるなジュリアの血の者たちが世界を変える」
偏屈な理由で齧った果実がジュリアに変身できるというのは無理があってもそれをヴェスタニエの本流はひたすら黙認していた。もっともルヴィア・ヴェスタニエという英雄がいなければヴェスタニエは存在はしていない。
月日が流れたのはルヴィアがルーラシアに着いた頃だ。
初代キングが逝去後にⅢ代目のキングがルーラシアを西大陸一に統治していた。
「はるばる、ご苦労であったね。ルヴィア」
「祖父は安らかに天国にいるよ。父はね。私が統治する役を担って以降は退位後はギョペクリ・テペにいるよ。ルーラシアとアーヴァンヘルムの境界線にエラム王国ってあるだろ、エラムの王様だよ。Ⅱ代目は」
「そうか、あのバカ息子はエラム統治に生涯をかけてる老後の人生を楽しんでるなぁ!?拝火区域に行きたい、それが目的で来たんだが?」
旧ルーラシア城の一室にソファーに腰を掛けてグラスを傾けるルヴィアの相談にⅢ代目は首を縦に振る。
「それはできない相談。最もこっちが呼んだのも悪い内容だが。ルーラシアの現状は大型で強い台風のど真ん中の眼にいる環にいる。強い台風が荒れてるこの風の時代、ルヴィア?アーヴァンヘルムに向かってくれないか?」
「ルーラシアに寄ったんだ。ちょっとは楽しませろ」
「悪い、悪い」
Ⅲ代目のキングはルーラシア歴代15にいる王の中でも善政の統治を治めた治天に愛された名君としても知られている。ルヴィアは城を出る。
「
「ネオポルテの戦いそう理由は察したがな」
キングは4DXでホログラムに映し出した地図をルヴィアに魅せた。
「ルーラシアとアーヴァンヘルム、見えるか?ネオポルテはこの辺だ」
「ネオポルテって丘陵地帯と湿地帯ですか」
ルヴィアは地図を確認してⅢ代目のキングは予測不能な事態とこれから迫りくる脅威に対して4DXのIMAXのホログラムを閉じる。
「アーヴァンヘルムとは父の代で協定を締結している同盟国だ。父はエラム王国で兵の手配を済ませている。食糧もな」
その日の夕刻にはルヴィア・ヴェスタニエはアーヴァンヘルムの玄関口レーオンに着いていた。レーオンは小さな集落でネオポルテの戦いに備えての食糧調達に物資の輸送が行われてルヴィアが夕方に着いた頃、レーオンには神聖ガンダルディキアから派遣で聖地巡礼の庇護の巡礼者を支える聖騎士の筆頭を引き連れてきたのは、ブラッド・D・F・マニャルがルヴィアに頭を下げに来た。
「英雄ルヴィア・ヴェスタニエですか?教会の噂でひっきりなしですよ」
「聖職者にして聖騎士のブラッド・D・F・マニャルか?アンタの肝のデカサ金玉のデカサに関しちゃ言う者はいねぇよ」
「お恥ずかしい限りですよ。教会でもアナタがジュリアというのは見聞知れずです」
「そいつはどうも、教会を立ち上げた連中はエンリル派だろ、どうせ」
「いいえ、クレア教はエンキ派の教団が立ち上げた次第ですよ。クムラン教団は旧統一教会の関係を断絶し柵を脱して現在のガンダルディキアでは天の絶対なる父上創造主にして救世主のヤハウェが我々を信仰の教えです」
「うっ、マジで言うのか?クレア教ね。ブラッド、テメェの聖騎士も集まりは済んだのか?」
「立ち話もあれです。宿屋に戻って続きを」
レーオンの西に西洋神殿建築様式バロック朝の神殿の宿屋が建っている。そこに火を灯すと今回の参加者が酒に酔い、酒の良い、アルコールと女と、揚げ物の匂いが充満していた。
「ASMRのビリー、ビリー・ザ・ホーニゴールド、ゴールド君!!!!!」
聖騎士でクムラン教団の預言者であるビリー・ザ・ホーニゴールドが99度数を超えるテキーラを呑んでまともに話せないのでスルーしてカウンター席に呼ばれて席に着いたルヴィアはブラッドの奢りでミントシトラスティーをこの日奮って貰った。
そして夜が明けた。
――――――新時代、その序章はこのネオポルテの戦いからであった――――――
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