第3話息子とのLINE
同居していないので、息子との毎日のコミュニケーションはLINEで取っている。
今日は、大腸カメラの検査日である事を知っているので、
「パパ、ガンだった?」
と、夕方メッセージを送ってきた。
「パパは50までは絶対に死なん!」
と返すと、
「えっ?50で死ぬの?」と来た。
「バカモノ!お前が20歳になり、一緒にビールを飲むまでは死ねんのだ!」
と、返すと!
「おけ」だって。
なんなんだ!おけって!
更に、
「大魔王のモーモー」
と送ると、「くっせ~」と来たもんだ。
あんまり、LINEばっかし送りあっていると、学習塾の時間に間に合わないから許してやった。
オッサンだよな~、内視鏡検査って。
息子は僕の息を嫌がる。タバコとウンコの匂いがするそうだ。
自身でもそうであろうと、気付いている。
しかし、歯槽膿漏の僕はいくら歯磨きしても口臭はウンコの匂いがするのだ!
LINEで、
「ハーッハーッ」と、送る。
九分九厘、「うっわ、くっせー」と返ってくる。
たまに、お泊まりする日は一緒の布団で寝るのだが、「パパ、こっち向いて寝ないで!息が臭い!」
と、必ず言われる。
息子、来月12歳、僕、今年43歳。
全く成長しない僕は、いつの日か息子に精神年齢を越される可能性がある。
今日は疲れた。歯磨きして寝よう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます