第77話 喫茶店でのランチタイム♪ その3

 俺はサラダを食べていると、朱里さんが質問をしてきた。


「颯太さんはこの後、さくらちゃんとどう過ごすの?」


 朱里さんは微笑みながら、俺とさくらの予定を聞いて来る?

 前回は17時近くまで、朱里さんの喫茶店にお邪魔したが、今回はランチタイムとその後のお茶の時間後は、この周辺のドライブデートをする予定で有った。


「この後は、さくらとドライブデートをする予定でして!」


 王乃おうの市の方に、地元では有名な公園が有るらしいので、その公園にドライブがてら向かい、其処でさくらと夕方まで過ごし、その後は近隣に有る店で食事をする予定で有る。


「そう!」

「さくらちゃんとドライブデートをするんだ!!」


 朱里さんは今、知った風に言う??

 さくらは朱里さんに、今日の予定を話していないのか???

 俺は横でカツカレーを食べているさくらに小声で聞く。


「さくら…。朱里さんには俺達の予定は伝えてないのか?」

「てっきり、さくらのことだから朱里さんに話していると思った…」


「……颯太さん。私は其処まで、おしゃべりでは有りませんよ!///」

「有る程度の部分までは朱里さんに言いますが、流石に1から10までは言いませんよ!//////」


 さくらは困った恥ずかしい表情をしながら、俺にささやき返す。


(まぁ、それもそうか…。幾ら親しい関係だからと言って、全てを話す必要は無いからな……)


「……颯太さんとさくらちゃん。今日は“ほなみ”どうする?」

「まぁ……この時間にカツカレー食べているから、少し厳しいと言えば厳しいけど……」


 朱里さんは澄ました表情で俺とさくらに聞いてくるが、最後の方は困った笑いをしながら話す。


(あぁ、ほなみか……!)

(でも、この時間で“がっつり”カツカレーを食べて、数時間後に晩ご飯はキツいよな!?)


 朱里さんが出してくれたカツカレーは、トンカツもボリュームが有るし、ご飯やカレールーも標準的な量よりも多い感じがする。

 今の時刻もほぼ15時前で有る!

『ほなみ』の最終営業時間は、この前行った時の予測からすると、20時ぐらいで閉店に成るだろう。


(俺的には断りたいが、さくらが“ほなみ”でカツ丼を食べたがっていたな…)


 俺はその事を思い出して、朱里さんに返事をする前にさくらに聞いてみる。


「さくら……どうする?」

「今、カツカレーを食べてしまっているけど、“ほなみ”でカツ丼食べたがっていたよね?」


 俺がそう聞くと、さくらは恥ずかしそうな表情をしながら返事を始めた!?


「あっ、颯太さん……。お気遣いありがとうございます!//////」

「実はカツ丼の方は、颯太さんと出会った翌々週に、朱里さんといただきまして!//////」


「あっ、そうなんだ!!」

「あの後の言葉も変だけど、カツ丼食べていたんだ!」


「はい…。美味しかったです!//////」

「ですので、今日は無理して“ほなみ”に行く必要は無いかと…//////」


 さくらは歯切れが悪そうに言う。

 折角、朱里さんが気遣って言ってくれたのを断るのだから、後ろめたさが有るのだろう。


「……俺も、この時間にカツカレーを食べているから、今回は良いかな……」


「なら、今回は“ほなみ”に行くのは止めましょうか!」

「颯太さん。さくらちゃん!」


 俺とさくらが、朱里さんに断りの言葉を入れる前に、朱里さんは理解したように言う。

 少し罪悪感を感じるが、お腹にも限界が有る。

『ほなみ』の料理もボリュームが有るからだ!!


(今日はもう、朱里さんとこれだけ会話しているから、俺の中では朱里エネルギーは十分なんだよな!!)←朱里エネルギー(朱里を見て、颯太の体と心を満足させる)

(後はしっかりと脳裏に焼き付けて、後日のお楽しみタイムで使わさせて貰おう//////)


「すいません…。折角、誘ってくれたのに、朱里さん…///」


「ごめんなさいです。朱里さん…///」


 俺とさくらは、それぞれが朱里さんに謝る。

 そして、それをびっくりしながら言う朱里さん!?


「良いのよ!//////」

「そんなに、真剣に捉えなくても!!//////」

「私は颯太さんが、気にしているかなと思っただけだから!///(汗)」


(気にしている…?)

(どんな意味だ??)


(俺が“ほなみ”に行きたがっていたこと??)

(うん……美味しいお店だったから、また行きたいのは事実だが……)


 俺は朱里さんが言った言葉が理解出来ずに、少し悩んでしまった……

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