第7話

そして大広間


「急に呼び出してすまないが皆に聞いてもらいたい事がある」


「何でございますか?魔王様もしかして伴侶様を見つけられたのですか?」


その1人の言葉に、ここにいる全員が私を見る。


「いや、そうではない。今日人間の娘ナターシャがここ魔界に迷い込んだので私が保護した。人間界に帰すまでの間ナターシャをよろしく頼む皆の者よ」


「人間は我らの敵です魔王様」


「そうです。その娘も魔王様いや、魔界を滅ぼすために迷い込んだなどと魔王様に嘘を言ったのでは?到底信用できません」


「魔王様はその娘に騙されている!」


「皆の者静まれ!ナターシャは敵ではない。この中にナターシャを傷つける者がいれば私は容赦しない。何か言いたいのならば私に直接言うといい」


「ですが魔王様、それだけでは皆は納得しません」


「私の話はこれで終わりだ・・・。皆心得ておくように」


「魔王様お待ち下さい!まだ話しは終わってないです!」と静止の声が続くが私は無視して大広間を出た。


やはり皆もアシリと同じ事しか言わないか

ナターシャのを見て話せば敵なんかじゃないとおのずとわかるはずだ

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