第3話

人間の匂いがする。この辺りにいるはずだ


私の目の前には森があった。この中にいるのか?

この森は獣がよく現れる森だ

早く見つけなければ


そして私は森の中へ入っていった



匂いが濃くなってきた


見つけた。森の中にある泉の前に少女が一人立っていた

16歳くらいだろうか。周りを見渡しても少女以外に人間はいなかった


「ここで何をしている?」


「わからないんです。気づいたらここにいて」と言い少女が振り向いた


少女はつややかな金髪になめらかそうな真っ白な肌、そして大きく透き通った緑の瞳で可憐かれんな容姿をしていた


恐らく少女は魔界に迷い込んでしまったのだろう


「ここがどこかわかるか?」


「魔界ですよね?でも私本当に何故ここに来たのかわからないんです」


「そう君の言う通り、ここは魔界だ。そして君は迷い込んで、ここに来たようだ。たまに起こる事だから君は気にしなくていい。それよりも、ここは獣が出るから早く立ち去らねば」


そして私は少女をかかえ城に向かった

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