真実からの呼び声

てーる

プロローグ:これが…真実?

 「はっ…」

 私は夢の中で目が覚めた。

 ここが夢の中だという自覚はある。

 なぜ目が覚めたのわからない。

 息を吐き再び目を閉じて睡眠を試みる。

 数秒経ったのち再び目を開く。また目を閉じようとした刹那、

 後ろにわずかな気配を感じた。

 とっさに降り返るとそこにはいるはずもない…

 というより死んだはずの妹が下を向いて立っていた。

 ------絶句した

 しばらく沈黙が続いた。

 彼女が話す。

 「私が死んで本当はうれしいんでしょ…?」

 私には何を言っているのかわからなった。

 「え?」

 そうなるのも当然だとわれながら思う。

 彼女が続ける。

 「やっと私という呪縛から解放されたっておもってるでしょ?」

 心の中でだがそれは否定しない。ただうれしいとは思ってもいない。

 すると目が見えなくなった、

 いや違う目に何かが押し付けられている。

 そう判断した瞬間自分の背中に何かが刺さった感覚がした。

 痛みはない。おそらく夢の中だからだろう。

 「これから私よりお姉ちゃんが幸せになるのを楽しみにしてるよ…」

 耳元でささやかれた。これは本心じゃないだろう。

 「あはは…」

 笑ってる。なにが面白いのだろう。

 「私はあんたが大…」

 ここで夢が覚める。

 いつもの天井だ。

 「あの夢はなんだ?」

 そう思って布団を自分からどける。

 窓の近くにおいてある写真かけが目に入る。

 (私はそんなこと思ってもないのになぁ)

 そんなことを思いながらベットから体を動かし部屋を出る。

 今日も平凡な日常の始まりだ。

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