(三)-5

 私は真っ先に賛同した。他のメンバーも頷いた。しかもそれは危険な判断だった。政府軍はデモ隊に対して躊躇なく撃ってくるだろう。でもやらなくてはいけないと、私は思った。

 みんなの意見が一致したところで、私たちは手分けしてSNSやメッセージアプリでその決定を流した。

 そこには「危険なので逃げ切れる自信がある人だけ参加して下さい。参加できない方は、自宅からでいいです。私たちのデモが成功するよう、皆さんの神にお祈りして下さい」と付け加えた。


(続く)

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る