(二)-15
「私は中国系ですが、生まれも育ちもこのカヘティ共和国なんです。だからクーデターには反対なんです。それで反政府活動を応援してきたんですけれども、今まで学生グループのリーダーを守ることはできませんでした。でも今回、無事にお守りできたようですね」
「カルヴァシも?」
「あのときは『情報屋』のヤコブ・ナボコフにだまされました。ナボコフは政府側のスパイだったのです。あれはショックでした。彼がいなくなったおかげで、反政府運動の結束力は弱まってしまった。レオンスカヤ氏は、今はEUにいます。でもデニス、あなたは聡明で活動的と聞いています。あなたがいれば、反政府運動は盛り返すことができるでしょう。私は早くこの国を平和にしたいのです。だからあなたたちを救ったのです」
(続く)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます