第59話 位高ければ務め重し
古くヨーロッパには騎士道というものが有り、ノブレス・オブリージュと言う概念が有った。
”位高ければ務め重し”
位の高い者は後ろで采配を振るのではなく、先頭に立って戦うのだ。
今やこの概念は人間世界のリーダー達には無いようだ・・
人間世界のリーダーは自らは安全な場所にいて偉そうに采配を振る。
国民に”命を捨てても戦え”と・・
アフリカにマントヒヒというサルがいる。
このサルの集団にはボスザルがいて、このボスの権限は絶大だ。
交尾はボスの特権であり、食事もボスが食べるまでは他のサルは食べない。
誰もボスに気を使い、誰も逆らわずに従うのだ。
しかし一度 天敵のヒョウが現れると・・
ボスは群れを避難させ、単独でヒョウに立ち向かう。
群れと逆方向にヒョウを誘い、一対一の決闘をするのだ。
ヒョウとヒヒでは力の差は歴然だ・・
ヒヒの気迫にヒョウが退散する場合もあるが、ヒヒのボスが破れヒョウの餌食になる場合も多いそうだ。
しかし、いずれにしてもボスザルは、群れをヒョウの脅威から守るというリーダーとしての役目は果たすのだ。どうだろう、人間にそのようなリーダーがいるだろうか。
そもそも日本にはブレス・オブリージュと言う概念は無かったが・・
貴族が残る西欧にもブレス・オブリージュと言う概念は無くなったようだ。
私は、命を懸ける覚悟の無い者がリーダーに成ってはならないと思う。
昭和天皇が終戦を宣言された時・・
戦争の最高責任者として死を覚悟されたのだと言う事を忘れてはならない。
自分の命を捨てても国民を守ろうとされたのだ!!
結果として、米国は天皇の責任は追及せず軍人を死刑にした。
しかし天皇はそれに不服で有ったのだ・・
議員たちの靖国神社参拝はテレビで騒ぐのに・・
天皇家の靖国神社不参拝は何故騒がない?!
靖国神社にとって天皇は主役だろうに・・
平成天皇も、令和天皇も参拝されたとは聞かないのだが・・
テレビは何故それに対して沈黙をする。
日本には現実を直視すると言う論理的視点が無いのだろうか・・・・
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