第42話 就職と結婚の類似
私は就職をしなかったんです。就職しないで、23歳で起業しました。社員1名を採用して2名の超零細企業です。その時の社員は就職に失敗し家でくすぶっていたニートでした。社長一人の会社に来てくれるのはそういう人なのです。その後その人は集金したお金を持ってトンズラしましたけどね。(笑)
資金も乏しく社員もいない会社では社長がすべて仕事を担当します。営業、経理、集配、製造、管理、など多岐にわたります。そして社員を採用した後は各部署の仕事を任せるために社員教育も必要です。小さな会社の社長はスーパーマンにならなきゃあならないのです。それでもお客様の信頼を勝ち取って受注が増えてくるとそれに合わせて社員を増やし会社を大きくしなければなりません。
私が起業して10年間で何とか15名位の信用できる社員を育てる事が出来ましたがそれはそれは大変な苦労でした。
会社をやっていくには信頼できる優秀な社員は不可欠です。しかし小さな零細企業に就職する人なんていませんよね。そうなればわが社に来てくれた、1度ほかで失敗したような人を優秀な社員に育てるしかありません。私は教師の役もやらなければなりませんでした。
そういう分けで数々の採用と教育を経験した私ですが・・
私が思うに、就職と結婚は同じ判断基準が必要だと思うのです。それは就職を希望する側も同じで、会社が夫なら就職を希望する人は妻かもしれません。そこで採用側と就職希望者の判断基準を列挙してみます。
採用側
① 真面目な人で責任感はあるか。
② ある程度優秀で伸びしろはあるか。
③ 会社の社員教育に誠実に応えてくれるのか.
就職者側
① 真面目に働けばそれに誠実に対応してもらえるのか。
② 自分の未来に責任を持ってくれるのか。
③ 自分を成長させてもらえるか。
結婚の時相手に求める条件。
① 誠実な人であるか。
② 将来を託せる人か。
③ 将来を期待できる人か。
共通点は
①誠実か。
②将来に対する責任。
③先々の成長。
どうですか、結婚であれ、就職であれ、採用であれ、この3つは外せませんよね。この3つが確かなら、どんなに相手を大事にしても後で裏切られて損をするような事にはなりませんよね、お互いに。
私はこの3つの条件を満たす人が優秀なのだと考えています。レベルが低ければ育てればよいし、良い環境ならば必ず人は育つのです。
巨大企業では末端の上司が採用側の理念を持っているとは限りませんし、就職者の希望を上から目線で切り捨てる場合もあるようです。ですから、零細企業にはチャンスがあります。しっかりした労使の信頼関係が有れば社員が会社を守り、会社が社員の一人一人を守りますから少数精鋭の組織を作れます。サラリーマン的になあなあな組織より少数精鋭組織の方が格段にレベルの高い仕事が出来るのです。
そう思ってやってきたのですがね(笑)所詮零細企業には優秀な学生は来ないですから、人と人の信頼関係に頼るしかありません。
まあ、この世を渡る最強の武器は誠実さだと思います。
金庫のカギを預けられるような人なら、どこの会社でも欲しがりますよ。
妻にでも、夫にもそういう人が求められますよね(笑)
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