第13話 16才の時

私はね・・・

小学生の時のあだ名が学者だったんです。

差別的な意味なんですけどね(笑)


いじめられっ子で本ばかり読んでたから

何でも知ってましたね。


中学2年ごろまでに、聖書とか哲学書とか

高分子化学の専門書とか読んでましたから。


中2の時の愛読書はカール・ヒルティでした。

二都物語も読んでましたね・・


周りの人間が幼稚に思えて10才以上年上が

恋愛対象でした、妄想ですけどね ( ´∀` )


そんな私に転機が訪れたんです。

どういう切っ掛けだったのか忘れましたが・・

突然気が付いたんです。


「知ってる事と出来る事は別の事だって・・」


世界中の事を知ってたって沖縄にも行ったこと

が無ければどうなんよ!!


100冊の恋愛小説読んでたって、キスもしたこ

とが無ければどうなんよ!!


ゲームで地球を100回救たって、逆上がりも出来

ないのはどうなんよ!!


カッターナイフで鉛筆もちゃんと削れないのに・・

ってね・・


気が付いちゃったんです、自分が逃げてるんだって。

もおショックで、ショックで・・

頭が変になりそうでした。


何でこんな事に気が付かなかったんだろうって・・

馬鹿ですよね・・


自分の知識が役立たずだと気が付いて恐怖でした。

自分を守ってたものがなくなったんです。

不安で不安でしょうがなかったんです。


それでスケートと剣道を始めたんです。

不安から逃れるためにね・・(笑)


剣道なんて小学生に負けてましたから(笑)

剣道はへぼだけど、それでも3段まで行きました。

3段って、なめちゃあだめですよ!

0.2秒で相手を倒せますから・・

スケートはその後のスノボーに役立ちましました。


でね・・自分が強くなると変わるんですよ。

人に対する考え方が変わるんです。

多くの事を許せるようになったんです。


自分の顔が悪いこととか・・

自分より頭の良い奴がたくさんいるとかね(笑)


余裕を持って世間を見れるようになったというか、

人に優しくなりました。


でもね・・知識は無駄じゃあなかったんです。

何かを始めるとき知識は役に立ちましたから・・


頭は頭のために有るんじゃあなくて何かする為に

あるんですよね・・・





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