昔話ステアウェイ・トゥ・ヘブン
朝飯抜太郎
一巡目
浦島太郎
浦島太郎が砂浜に行くと、亀が子供達に苛められていた。
「こら!」
浦島太郎の声にに、子供達は一瞬反応して、浦島太郎を見たが、また直ぐに亀を苛め始めた。
「こら!」
「うっせーぞ。ジジイ」
その声は大きくはなかったが、冷たい目に射すくめられて、浦島太郎は噴出した熱い怒りがするすると醒めていくのがわかった。
そして浦島太郎は砂浜に背を向けた。恐ろしさに心を竦ませた己が恥ずかしかった。何より衰えた己が悲しかった。
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