第1楽章 Andante 歩くように⑤
***
___開始4日目。
少し時代は遡るが、実は私はチャット世代。小学生から見知らぬ人との会話には、わくわくしていた。だから、マッチングアプリも同じ感覚だろう。と思っていた。
ま、うすうすみんなもわかったオチだろうが、
そう。
そうなんだよ。
やっぱ、全く違ったんだわ。
まず、何が違うってさ、やっぱ写真があることが気楽さを無くす。アバターじゃないし(当たり前だろ)。いや、でもそれだけなんだよ。ということで、チャットも思うようにうまく進まなかった。ちゃんと会ってるみたいにしっかり会話しなきゃ!と潜在的な意識が働いた。
例えばこんな感じ。
<A氏のパターン>(今後、氏は略称ってことで。では改めて)
A:初めまして。こんにちは!申請許可、ありがとうございます。ユウさんは(あ、私の名前、第5回目にして登場〜!ユウといいます。)映画鑑賞がお好きと書かれていますが、最近は何をみましたか?
私:こちらこそ、ありがとうございました。よろしくお願いします。
映画ですと、そうですね・・・大好きなハリーポッターを読み返していました。
Aさんは、ドライブがお好きなんですね。私は、ようやく免許持ったんですが、ペーパーになりそうでして(苦笑)。最近ドライブでは、どちらにいかれたんですか?
とか。以上。
まぁ、まずはこんな感じでした。
すんげー世間話。くだらん・・・。
しかも、こんなものを数人に送るだけで意外と時間がかかったりなんかしてね。
出てくる人たちの仕事や、趣味を見ては、へ〜すごいなぁ〜とか思ったりしたけれど、別に会話してて盛り上がることもなく・・・。
もうすでに疲れた自分がいたのだった・・・。
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