第7話 冒険者ギルド3
応接室にて
「ジャーキーが金貨2枚と銀貨3枚とスナック菓子は金貨1枚と銀貨5枚、するめは銀貨5枚と銅貨3枚、おつまみチーズかまぼこが金貨2枚と銀貨6枚、塩辛が銀貨6枚と銅貨2枚、酒盗が金貨5枚と銀貨2枚、飲み物は炭酸飲料10本は合計で金貨37枚と銀貨6枚銅化5枚、全部で金貨47枚、銀貨33枚、銅貨10枚だな。 確認してくれ」
袋に入ったお金を渡される。 机の上に出して枚数を確認する。 確か銅貨が100円で銀貨が千円で金貨が一万円だったよな。 540,000円!? 購入時全部で一万円もしなかったのに凄い!
「ちなみに普通の宿屋が一泊銀貨3枚、四人家族の一ヶ月の生活費は金貨5枚から6枚だよ」
こっちの生活水準を灯里さんがコソッと教えてくれる。
「はあ?! さっき酒盗で金貨5枚って言ってなかった?! アホなの?!」
食いしん坊の私でも流石に1ヶ月分の生活費を一回で使うような真似はしないよ!
「上位ランクの奴が大人気なく買ってったやつかぁ」
「皆んなこの日のために稼ぐからね。」
「……そのおかげか他の街より依頼達成率良いんだよな」
その後も話を聞いたら渡り人の品物のおかげで上位ランカーが多く、依頼達成率が良いおかげで商人もこの街に拠点を置きたがるらしい。
冒険者ギルドのランクはFからSまであるらしい。
ちなみに渡り人捜索はBランク以上のギルド貢献率の良い冒険者が指名されるらしい。
ギルド貢献率は依頼達成率はもちろん後輩の育成や治安維持の協力等ギルドの役に立つ事をしたら上がるらしい。
そのおかげで駆け出しの冒険も死に難いんだとか。 冒険者を始めたくてここに来る人も多いらしい。
そんな事をギルマスと灯里さんが教えてくれた。
灯里さんにおすすめの宿を聞いたので向かう前にギルドホールに立ち寄った。
「話は終わったか?」
このギルドまで案内してくれたハンスさん達が待っててくれていた。
「お待たせしてすみませんでした。」
「いやいや好きで待ってたんだ。 ついでに報告」
「何をですか?」
「じゃーん」
ハンスさんが手にしていたのはさっき競りにかけけられ四人家族の1ヶ月分の生活費と同額の価値となった酒盗であった。
「……それ買ったのハンスさんだったんですか?!」
「アホでしょ」
ハンスさんをバシバシ叩きながら笑うイリスさん。
「今回の決定権はハンスだったからね」
クイナさんは苦笑している。
「購入権は1パーティーに付き1個までだもんね」
イリスさんがクイナさんの言葉に捕捉をしてくれた。
「そんな制限あったんですね」
「制限しないと買占めが出てしまうからな。ハンスみたいな者が」
「その時だけパーティーを解散するとか抜け道はあるけど、ギルドに不正が発覚したらそれ以降の渡り人の競りに参加出来なくなっちゃうんだ」
「厳しいんですね」
「悔いはない!」
酒盗は中々競りに出ないんだと瓶に頬擦りしているハンスさん。
おつまみも色々あるからね。
「次回は私だから楽しみにしてるの」
クイナさんはそう言って嬉しそうに笑った。
「そう言えば桜さんはこの後宿は決まったの?」
「あ、はい。 灯里さんにおすすめの宿を教えてもらったのでそこに行こうかと思ってます」
「そう! なら良かった」
「今日は皆さんにお世話になりました」
「良いってことさ。 俺たちも頻繁にギルドに顔出してるから何かあったら相談に乗るぜ。」
「何から何までありがとうございます」
そうしてハンスさんたちにお礼を行って別れると宿へと向かった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます