神奈川県フォーエヴァー!

(2022年5月15日 第19回「果たせぬ凱旋」視聴後)


 後白河法皇の長年画策し続けた、武家同士のパワーバランスを崩し続ける政策の果てに。

 頼朝からの「全国に地頭を置きますわ」宣言。

 この時点で、鎌倉政権による、全国(奥州藤原を除く)実効支配、完了。

 後白河法皇体制への、究極のアンチ政策。

 そりゃあ、やり口を知っていれば、一切政治を任せたくないです、後白河法皇には(笑)

 各地の武家に、地頭という立場で統治させる事で、後白河法皇みたいな政治家の言う事を聞かなくても済む政治体系が、一気に敷かれる。

 歴史の教科書で、必ず教えられる大変革ですが、評価がイマイチのような。

 頼朝の最高の功績は、これです。

 腐敗しきった旧体制に対し、速やかに不可逆的に、新体制を敷いて認めさせる頼朝の政治力。

 これを今の日本の政治で喩えると、

「各都道府県に、神奈川県(鎌倉政権)が独自の知事を送ります。以後は、この神奈川県印の知事だけが、徴税権・徴兵権を有します。この新体制を認めないと、神奈川県が軍事力で制圧します」

 これを押し通した訳です。

 凄いでしょ?(笑)

 今だと無理ですが、当時は可能でした。

 だって、後白河法皇の脅迫に成功すれば、いいだけですから。

 ね? 独裁政権って、脆いからダメでしょ?


 今回は、これまでにいたしとうございます。

 アテブレーべ、オブリガード。




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