第37話 陰気ちゃん⑥
最初から気付いていたよ。アンタは母親を目的として見ているのではなく手段として見ている事を。
何故私を生んだ後に兄弟が居ないのかも。人によっては陶酔してしまいそうなその見た目で歳が離れた母を選んだかも。
「・・・」
声を出せないのは織り込み済みなのか?
だとしたらコイツは本当にクソ人間だ。
隠そうともせずにペニスをぶら下げている。
私の未熟な身体を見て欲情しているのだ。
自分の臍にまで付きそうな位に跳ね上がったソレは上下に何度も振れている。
「たまには一緒に入ろうか。父と娘だ。別におかしくもない」
本当に父なら私の乳房や性器を見て勃起する筈が無いのだ。
私は浴槽に逃げる。見ない様に、見られない様にする為に。
「おいおい。身体はちゃんと洗ってから入るのが常識だぞ。」
桶で掛け湯を一つした後、後ろから足が入水した音が聞こえる。
近い。
浴槽は狭いから、すぐ後ろに父が居るのが分かる。
お尻に陰部が充てがわれていた。
私の肌に触れる度にソレは気持ち悪い位に上下する。
「気持ち悪い。寄らないで!」
自分で思っていた以上に声は震えていた。
「そんなに酷い事言うなよ。俺だって娘とコミュニケーション位取りたいんだ」
腕を回してくる。言葉遣いが不気味で怖い。
「昔はこんな風に、良く抱き締めたもんだ。抱き締めるのが上手くてなぁ。良く褒められたよ」
回していた手はミミズが這う様に少しずつ下に下がってくる。
「んんっ!」
声が漏れそうになり唇を噛みながら父の手を掴む。
私の乳首をカリカリと刺激して来る。お湯の中だと尚更に刺激を感じてしまう。
私の反応を楽しんでいる獣は嬉しそうに胸を弄ぶ。
掌から少しはみ出るのを男は楽しんでいる。
縦に揉む。「・・・」私は何も答えない。
横に引っ張られる。「ん・・・」声が我慢できない。
上下に揺すっている。「・・・」刺激の緩和にホッとする。
少し強く掴まれる。「んんっ!」強く声が漏れてしまう。唇を閉じているだけでは我慢できない。
首筋にヌメッとナメクジの様な舌が這ってくる。「ああっ・・・」少しだけ嬉しかった。
それは私の身体を汚いモノと見做してはいなく首筋は直ぐにべちゃべちゃになる。
強めに吸った首筋には跡が残る。
耳を唇だけで噛まれる。「きゃっ」何とも言えない心地に頭はもう何も考えていない。
私の手が解ける。
お湯はすっかり冷え切っていたが寒くはなかった。
男が私の耳元でゆっくりと「〇〇」と名前を囁きながら手を下にずらしていく。
その先は・・・
ゆっくりと今どこを触っているのかが分かる様に動かしていく。動かないはずの身体はビクビクと小刻みに反射する。
優しい愛撫は私の心を埋めていく。
浮き出たあばらを通り、腰の括れ、腸腰筋の筋道をなぞり、太腿の付け根でピタッと止める。
それに合わせて私の反応もピタッと止まる。
後ろを見なくても分かる。ニヤリと獣は笑っているだろう。
そしてゆっくりと私の性器に触れてくる。
一番の衝撃だった。これまでに感じた事が無いような。
思わず私の身体はエビの様に仰け反るが獣はガッチリと抱えて離さない。
男の指が私の膣に挿入される。「ああっ!駄目。やめてよお父さん!」
中で指が動いている。父も激しく興奮しながら自分のペニスを幼い割れ目に押し当て狂った様にピストンしている。
私はもう自分の声が聞こえなくなる位に喘ぎ声を上げる。
「ただいまぁー。○○ちゃん帰ったよー」
心臓が止まったのではないかと思うぐらい跳ね上がり、私は飛び出るように浴槽を出て、着替えて母の所に向かう。
母はいつもと変わらない笑顔で居たが私の顔を見るなり、深刻な顔でこちらに近づいてくる。
私は寸前までの出来事で大声を上げていた事がバレたのだと確信した。
怒られる!
そう思ったが母は私の腕を見ている。
「どうしたの!コレ?」
洗浄する為に洗った腕から血がまだ滲んでいた。
「ううん何でもないよ。痒いから掻いちゃったの」
「○○ちゃんは女の子なんだから肌を大事にしないと、こんなに可愛いのに、私と違って、、、絹の様な肌なのにもったいない」
そう言い母は泣きながら私に包帯を巻く。
先程の行為はバレていなかった。果たして良かったのか、それとも・・・
私の膣口からはぬるっとするものが止まらなかった。
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