11月2日(土)

〈ハルト視点〉








セイ「陽兎!4番に生3つ!」






返事をしがら冷蔵庫から冷えたジョッキを

取り出しサーバーでビールを注いでいく…





( ・・・・いつまで… )





生3杯を両手に持ち4番テーブルへと

運び追加注文を受けた






モモ「1番さん帰ります」





ハルト「レジ行くよ」






頭の中はずっとあの日の事を考えてるのに

仕事はちゃんとこなせている

自分が不思議だった…






「しばらく…一人に…なりたぃ…

  連絡もとらずに…一人で考えたいの…」






歩道で泣くヒナの手を引いて

アパートまで早足で歩いていき

何があったのかと尋ねても

ヒナは「ごめんね」と泣いて謝るばかりで

泣き止ませ様とヒナの背中に腕を回したら

ヒナは数歩下がって拒んだ…




会いにこないでと言っているのが

本心からなんだと分かり

「なんで…」と問いかけてもヒナは

何も答えてくれず「距離を置きたい」と

顔を手で覆ったまま言った…






ハルト「・・・・いつまで…?」





レイナ「えっ??」





ハルト「いや…個室片付けてくる…」






ヒナが言った言葉が頭を回っていて

ずっと同じ疑問が胸を襲っていた…






ハルト「・・・・しばらくって…いつまで…?」






テーブルに乗った食器を下ろし

布巾で食べこぼしを拭き取っていると

拭いて綺麗になったはずのテーブルに

水滴が落ちていて…何度拭いても…

綺麗にはならない…





俺は袖口を顔に当て垂れてくる

涙を拭き取った…






ハルト「・・・・いつ…まで……ねぇ…ヒナ…」






そのしばらくが終わった後は…

俺たちはどうなるの…








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