〈ハルト視点〉








ハルト「・・・・えっ?」






月明かりが入る部屋の中で

ヒナの浴衣をそっと脱がせると…

貝殻?みたいな形をしていて

いつもよりも下着が可愛かった…





俺は手を伸ばして照明をつけると

「ダメ」とヒナは恥ずかしがって

照明ボタンに手伸ばそうとするから

その手を掴んで落ち着かせる様にキスをした






ハルト「・・・・大丈夫だから…見せて…」






唇を離してヒナの目を見つめてそう言うと

顔を横に背けて恥ずかしそうに目を閉じている


 



目線をヒナの身体の方へと下げていき

まるで御伽噺の人魚姫が着ていそうな下着で…

下の方は両サイドが紐になっている





ヒナはなんだかんだ言って

俺のお願いを聞くから

今回もあのスケスケな下着を

着てくれるのかと思っていたら…





まさかこんな真逆の下着を

準備しているなんて思ってもいなかった…






昼間の黒い水着とはまた違って

白い下着を身につけて恥ずかしがってる

ヒナを見たら何も言わずに

ヒナの首筋に吸い付いていた…






「ハルッ……だめッ……ンッ…」






俺がまた痕をつけているのが分かり

抵抗しようとしているけど…多分無理だよ…





いつもよりもヒナを押さえる力も強く

ヒナは全く動けないまま甘い声を漏らすだけだった





ヒナから怒られるから

首の付け根位までしか

今までつけた事がなかったけれど…




今日は自分を抑える事ができずに

首の上の部分から吸い付いていた






( 誰が見ても分かる様にしたかったから… )


 




兄ちゃんから首輪みたいな指輪はやめろと

言われたけれど…

痕をつけとかないと不安になるんだよ…





俺は自信がないんだ…

20歳の自分に自信がないから

こうしてヒナに痕をつけて安心したいんだ…






俺はこの日いつもと違うヒナの姿に

浮かれきってて

気づかなかった…





ヒナがいつもの様に「好き」

と言って甘えてこなかった事に…







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