7月21日(日)

〈ハルト視点〉








ハルト「はぁー…また旅行来ようね?笑」





「そうだね?笑

 お土産も買えたし…

  友樹君達にちゃんと渡しててね?」





ハルト「学校で渡しておくよ!」






チェックアウトを済ませてから

少し遠回りをしながらゆっくり帰っていて

横で俺のスマホで撮った写真を見ながら

「楽しかったね」と笑っているヒナを見て

寒くなったら温泉もいいなと思った



 




「あっ…前期テストそろそろじゃないの?」






ハルト「8月入って直ぐだよ?」






「バイトってどうなるの?

 皆んな学生だからテスト期間被りそうだよね?」






ハルト「桃以外は3年で講義数も少ないから

  皆んなテスト期間中もバイトはでるよ」






「皆んな再試にならなきゃいいね?笑」






ハルト「今回もご褒美くれる?笑」






2月の試験の時を思い出して

ヒナにそう聞くと窓を開けて「ん?」と

聞こえないフリをしだした






ハルト「だから! 

  赤点ゼロならまた紐の下着履いてくれる?笑」





「考えといてあげる?笑」


 



ハルト「ダメ!ちゃんと約束して!」





「・・・・んー全教科…80点以上ならね?笑」







ヒナはずっと窓の外に顔を向けていて

風で乱れる髪を手で押さえているから

「髪ぐちゃぐちゃになるよ?笑」と言うと





「は………こ………な………思って」






何かヒナが言っているけど

風の音で聞き取れなくて

「えっ?」と言うとパッ振り向いて

「なんでもないよ?笑」と

ニッコリと笑っていた…






ねぇ…ヒナ…

あの時ヒナの言葉をちゃんと聞き取れてたら

俺の隣にアナタはまだいたのかな…








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