〈ハルト視点〉







個室は中々盛り上がっていて

店に入って来てもうすぐ3時間になる…






セイ「個室のお姉さん大変そうだな?笑」






ハルト「へ?」






会社の仲間と来ているし俺があんまり顔を出すと

気を使うかなと思い個室には近づかないでいると

成泉が笑いながら個室から戻ってきた







セイ「イケメンともう一人のお姉さんが結構飲んでて

  まだまだ帰りそうにないから

  すみませんって何度も謝られたよ…笑


  あんな酔っ払い二人のお守りしてたら

  飲んでも酔えねーよな?笑」






ハルト「・・・・・・」







ヒナ達の伝票を見るとアルコールの注文が多く

ヒナがどれくらい飲んでるかは分からないけど

酔っててもおかしくない量だった





俺がお会計をしているとヒナが個室から出て来て

トイレに行くのが見え…

一瞬ヒナと目が合った気がした…



 


( ・・・・多分… )





俺は客を見送りトイレの方へと向かい

男子トイレと女子トイレの間にあるノレンのかかった

手洗い場に入るとヒナが女子トイレの前のドアに

寄りかかって立っていた



 



ハルト「お客様どうしました?笑」






ヒナが俺を待ってる気がして後を追って来たけど

どうやら当たりだったらしく

少し酔って赤くなった頬とトロンとした目で

俺を見上げている







「・・・・自分で…手配してって言ったじゃない…」







ハルト「で?笑 罠をはってたってわけ?笑」







「・・そう…捕まえたんだから…食べさせてよ…」







酔ってるなと思いながら

片手でヒナの顎を少し持ち上げて

「俺仕事中なんだけど?笑」と言ってから

ヒナの唇にキスをした…



 




ハルト「俺もお客さんに聞きたい事があるから

  この後は真っ直ぐ家に帰っててよ?」





「・・・・くる?」






ハルト「行くよ…終わったら直ぐに会いに行く」






「今日は…泊まる?」







前回のドライブの後俺は

ヒナの部屋にあがらずそのまま帰ったから

今日はあがるのかを聞きたいんだろう…






ハルト「泊まるからあのボディーソープ使って待っててよ?笑」





「早く帰って来てね…」






そんな可愛い事を言うヒナに

また唇を寄せて離せないでいた…







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